日曜コラム 変わりつつあるアメリカの国際空港2018-06-10

シカゴ空港の国際線、第5ターミナルの入国審査(イミグレ:イミグレーション)が劇的に変わりつつあります。午後の国際線集中によるイミグレの激しい混雑がこの世界有数の国際空港を変化させたと思います。

第一に、入国審査の一部が人でなく機械化されました。以前にもブログで紹介しましたが、入国審査の機械化により、入国審査官の作業が激減したので、飛行機到着からイミグレ通過までの時間が1時間以上短縮されたように思います。
3月にアメリカ訪問した時は、預けて荷物のない人(主にフライトクルー用)のための入国審査セクションがあったのですが、今回はそのセクションは閉鎖されていました。
また、入国審査に関しては、アメリカ人と外国人の区別もなくなりました。入国審査の電子化によって、迅速な入国が出来ることのイミグレの自信が感じられます。

第二に、入国審査のブースが倍増されました。以前イミグレは一か所だったように思うのですが、今回はもう一つ、イミグレが増設されていました。もしかすると以前から、その場所はあったのでしょうが、人員の問題で機能していなかったのだと思います。
イミグレの機械化によって、人員の投入時間がかなり短くなったので、人のやりくりもうまくゆき始めているのではないでしょうか。

今回のイミグレ通過時間は、機械入力(もちろん日本語の選択も可能です)に5分程、入力処理されたカードを持って、人による入国審査待ちが25分ほど、その後の荷物確認に10分ほどで、出口を通過することができました。

今日は、第一から第五ターミナルを結ぶ無人シャトルは動いていませんでした。おそらく、ターミナル間の人の移動手段もアップグレードされることでしょう。

イミグレの電子化はアメリカの国際空港ではこれからも進化し続けると思います。もちろん、すべてを機械に任せることはできませんが、人と機械の役割分担がアメリカのイミグレではうまく機能しているように思います。

東京オリンピックに向けて日本でもイミグレの電子化はぜひ行ってほしいと思います。

15歳以下のTOEFLiBT試験条件2018-06-08

昨年の10月19日より15歳以下のTOEFLiBT受験者は18歳以上の大人の付添いが必須となりました。付添う人は受験者が試験を終了するたまで、会場内での待機が必須となるそうです。また、受験者と同様に、公的機関発行の顔写真付き本人確認書類の提示が必須だそうです。

TOEFLを主催するETC(English Testing Service)は、受験者の安全のためとしていますが、日本国内では、「安全」すなわち、治安の問題と思いますが、それがなぜ必要なのかは、疑問が残ります。

恐らく、英語圏の国で15歳以下の受験者に何らかの問題が発生し、ETSはそのような判断をしたのだと思いますが、日本の保護者にとっては、嬉しくない情報です。

15歳以下で、これからジュニアボーディングスクールを目指す生徒で、TOEFLを受験する生徒は、この規定に従って受験してください。

受験者本人の身分確認のため、写真入りの公の証明書が必要ですが、それはパスポート以外には現在のところ考えられません。パスポートの持参も忘れないようにしてください。

ある生徒の留学初年度2018-06-06

留学して半年になる生徒がいます。
その生徒は、自校の夏休み開始と共にアメリカ国内を移動し、
日本には帰国せずに英語学習のため、語学学校に入学しました。
国内線とはいえ、飛行機に乗れたかどうか、そして
指示されたところで予定通り出迎えを受けたかどうか、
心配だったので、携帯電話は枕元に置いて寝ました。

日本時間で週末の早朝、携帯に電話かかかってくることはありませんでした。
8時ころにメールをチェックすると、「着きました」とその生徒から、
メールがありました。

その生徒に語学研修を勧めた理由は、好きでない勉強の習慣性を
身につけてほしいからでした。
中学生、高校生の留学は、「勉強」することが留学当初は、
主たる目標にはなりません。
学ぶことよりも、慣れることのほうが優先されます。
慣れることで最も大切なことは、自分と周囲への関わりを増やすことです。
ともすれば、部屋に閉じこもりがちになることを、ボーディングスクールは
良く理解しているので、授業が終わった後、生徒が自分ひとりで過ごす時間を
作らないのが、ボーディングスクールの学校生活です。

日本の学校生活とは全く違うボーディングスクールの日常に、
おおよその生徒は違和感なく溶け込みます。
その生徒も例学ではなく、親の不安、心配をよそに、
日本の親に本人からの直接連絡は稀なままに半年が過ぎました。

思春期なのだからそれでもいいと思います。

私にとっての問題は、学習習慣をどのようにその生徒に
異文化のなかで学んでもらうかに他なりません。
果たして、日本で成しえなかったことを、
条件としては決して良くない海外でできるのでしょうか。

必ずできると思います。

そのために必要なのは、本人の勉強への興味や関心ですが、
それを高めるためには、遠い先の目標が見えてこないと難しいと思います。
勉強以外のことでの好き嫌い、文字や数字に対する関心の有無、
自己主張や相手の話を聞き、言わんとしていることを考えることなど、
おおよそ周囲に刺激を受けながら、自分についてより考えを深めることが
大切ではないかと思います。

英語はほぼゼロに等しい生徒が、難なくボーディングスクールの9年生の
環境に適応し、半年たって更に語学研修へと進みました。
それが良い結果をもたらすと信じていますが、
果たして、留学する前と半年プラス語学研修10週間後で
どれだけの自己成長の成果があったのか、楽しみにその結果を本人と
いっしょに見たいと思います。

#3 ボーディングスクール留学 あるお母さんの本音2018-06-04

<金曜日のブログに続きます>
―この9月で11年生、そろそろ大学進学について考えるわけですが、日本に戻って来るかあるいは現地で進学するか、その方針は決まっているのでしょうか。

「日本の大学は選択しないと思います。11年生になる前に、大学訪問を実施するのもアメリカの大学を今のうちから知って、その特徴や自分との相性を考えたいからだと思います。学校訪問はこれで3回目ですが、ジュニアボーディングスクール、そして高校としてのボーディングスクールへの訪問の経験がありますからアメリカ東海岸の風土はおおよそ察しがつきます。もちろん、娘はその風土に4年以上、馴染んでいるので、大学訪問も楽しめると思います。」

―そうですね。今回、訪問する大学群は1校を除き、みなリベラルアーツ系の学校です。大学でも少人数による授業や教授と学生の親密感、課題重視、学生が自ら活動して答えを出すというボーディングスクールで日常に行われていることのアップグレードが大学だと私は思います。

「そうですか。私はアメリカの大学の知識が豊富ではありませんが、有名大学にこだわるつもりは全くありません。娘も同様に、自分がやりたいことを大学で追求したいという基本を変えてまで、大学名にこだわることもないでしょう。今の学校の先輩たちの進学先や学校での進路指導などから、娘も自分が大学で何をしたいのか、そのためには、どの学校が最適かなど、今回の学校訪問を起点として、よりはっきりとしたイメージを作ると思います。」

―今回の大学訪問は、初回の訪問と違い、本人の英語力に不安はありません。学校説明の内容も完全に理解できると思いますし、適宜、必要において質問も出来るでしょう。いよいよ親の役割は、本人の経済的援助に絞られるようですね。

「私が今の仕事に全力を尽くせるのも、新しいことに挑戦できるのも、娘が海外で彼女なりに成長していることを実感できるからです。これからも、娘と同じように私も新しいことに挑戦し、成長していきたいと思います。」

―私もお二人の生き方から学ぶことが沢山あります。お嬢さんの自立のためサポートできることは、私の喜びです。

日曜コラム 錦織圭 全仏オープン2018-06-03

錦織圭選手が全仏オープンテニストーナメントで昨日3回戦に勝利しました。
相手は、フランスのジル・シモン選手で結果は6-3,6-1,6-3と錦織選手の
圧勝のようなスコアですが、現実はそれほど簡単ではありません。

全米オープンで決勝戦に進んだあたりから、
彼の試合を継続して見ていますが、時にご近所に聞こえるほど、
画面に向かって叫んでしまいます。
著名な現役、あるいは元テニスプレーヤーの評論家さんが錦織選手の
プレーを解説するわけですが、劣勢に立たされている時の解説は
あまり彼の心理を掴んでいるとは思えません。

錦織選手の持ち味は、ミスを最小限に抑えて、粘り強く相手のボールを
返球し、我慢に我慢を重ねて、相手にプレッシャーをかけ、ぎりぎりのところで
ウィナー(相手が返球できないショット)を取るところにあると思います。

調子がいい時は、彼が思い描いた試合を組み立てることが出来ますが、
そうでない時は、やたらとミス(アンフォーストエラー)が多く、
無理をして、ファーストサーブの確率を下げ、自ら試合を
難しくしているように思うのです。

もちろん、スポーツ全般において、プロと呼ばれている選手は、
心技体のバランスが重要なことは百も承知のことだと思いますが、
自身もテニスが好きで40年ほどプレーしているので、
どうしても、応援にも熱が入ってしまうのと、彼が勝って負けても、
なぜを考えるのが習慣になっています。

どうして、簡単なショットをミスするのだろう、
そこでなぜ難しいショットを選択するのだろう、
セカンドサーブでたたかれることがわかっているのに、
なぜ確率の低い難しいコースにファーストサーブを打つのだろう、
あと1球、待って、カウンターを狙えばいいのになどなど、
彼の調子の良し悪しは、物理的な意味での体調もさることながら、
精神面での余裕、俯瞰、冷静さ、相手の心理の洞察などが
試合に大きく影響しているように思います。

世界ランキング100位以内の選手のなかで、錦織選手の物理特性は、
決して高くはありません。
その彼が、これから全米オープンで決勝まで進んだあの絶好調を
取り戻すために必要なのは、彼自身の彼による彼のための
自己洞察ではないかと思います。

彼が選択したプロの道が彼の人生になります。
その道で彼が納得した生き方ができるために、
ぜひ、自身の特性を冷静に分析して、良い結果を出してほしいと
彼の熱烈なファンとして、応援を続けたいと思います。