名門校テンスクールズと難関ボーディングスクール2010-03-09

テンスクールズについて


アメリカのボーディングスクールの中で進学実績と入学難関が非常に高いとされる名門校10校がテンスクールズと呼ばれています。学校名を下記に挙げます。アメリカのボーディングスクールのなかでのトップテンでは必ずしもありませんが学校の歴史、進学実績、多様なカリキュラム、寄付金の総額などどれをとってもイギリスのザナインと呼ばれるボーディングスクール群とならびボーディングスクールの頂点ともいえる学校群です。


Choate Rosemary Hall
Deerfield Academy
The Hill School
The Hotchkiss School
The Lawrenceville School
The Loomis Chaffee School
Phillips Exeter Academy
Phillips Academy Andover
St. Paul's School
The Taft School


第一章であげましたが、故ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ大統領が卒業したのはChoate Rosemary Hall、現アメリカ大統領、ジョージ・ブッシュさんはPhilips Academy, Andover校の卒業生です。日本で初めてボーディングスクールに入学したのは新島襄でしょう。1985年にPhilips Academyアンドーバー校に入学しています。


学校訪問のすすめ



私はボーディングスクール留学を考える読者の皆さんにはぜひテンスクールズを1校は訪問してほしいと思っています。訪問に関してすこし具体的に申し上げます。Choate Rosemary Hallを訪問するとしましょう。この学校はキャンパス内にある校長先生の官舎として使われていた家を一般の人に宿泊所として開放しています。ChoateのホームページでSally Lodgeの予約を取り宿泊してください。このChoate Rosemary Hallが経営するモーテルに宿泊することにより、留学生とそのご家族はボーディングスクールの文化を感じることが出来ると思います。


ケネディさんもChoate在学中は、成績、学校での素行、フットボールでの実績などでこの家で校長先生と話したことでしょう。客室はもとより、リビング、ダイニングルームは掃除が行き届き、白を基調として清潔に保たれています。柱の彫刻やマントルピース、調度、絨毯など、アメリカ人の住まいに対するセンスと粋さを感じるのは私だけではないでしょう。ボーディングスクールは「24時間が教育の場である」-なるほどなあと感心させられます。


テンスクールズの入学基準



入学審査はAO方式で留学生は歓迎され一般志願者と分け隔てなく審査されます。ESLは一切ありませんから、アメリカ人と同様の総合英語力が必須となります。加えて、SSAT(Secondary School Admission Test)と呼ばれる国語(英語)と数学の学力試験の結果の提出が出願には求められます。SSATは数学については日本の学生はきわめてよい成績(正解率はパーセンテージで表記されます)を取りますが、問題は国語です。テンスクールズ合格のためにはSSATで80%以上の結果が通常求められますが、留学経験やインターナショナルスクールなどで英語生活の経験の学生で50%以上の結果を出すのは至難の技です。日本人がテンスクールズに入学するためには、中学時代の留学かあるいは幼少のころからの英語環境での生活が必要でしょう。


日本での成績は1-5段階で4以上が必須となり、加えて芸術、スポーツ、課外活動などへの興味と実績があれば、審査員の目を引くことになります。現在、韓国、中国からたくさんの優秀な願書が寄せられますが、日本からの志願者はほとんどないので、日本人にとって条件がそろえば入学しやすい状況です。



テンスクールズの学習環境



学校の施設や設備の充実には目を見張ります。テンスクールズは100年以上の歴史があり、寮生の数も多いので、町そのものが学校を中心に動いているようにも感じます。50以上の建物が点在するその環境は高校というよりもむしろ大学に近いものを感じます。600人から1000人あまりの未来のエリートを育てるために町が作られ、多くの知識人がそこに集まってくる。教師やスタッフのみならず、学校をしっかり運営するために町そのものから多くのボランティアが協力をする。テンスクールズの町のたたずまいはアメリカ、ニューイングランド地方の田舎町に展開する小規模学園都市といえます。


テンスクールズでの学ぶことへの取り組みは先生、学生ともに謙虚で熱心です。自分たちの歴史や実績にあぐらをかかずに、先生たちは常に学生のポテンシャルを100%引き出すための努力を惜しまず、学生たちも学習、スポーツ、芸術活動、社会活動にバランスよく取り組みます。「頭のよい学生はほっておいても勉強する」という考えは教師陣にはありません。なぜ勉強するのかを彼らは生徒に求めているのでしょう。
社会貢献を学生に考えさせるために著名人を学校に招いたり、話題となった映画などは学校で上映したりもします。


テンスクールズの次のランクのボーディングスクール群



入学難易度においてテンスクールズの次にくるボーディングスクールのグループはESLがなく入学基準に相当の英語力(TOEFLで最低500点以上)、日本での成績が1-5のスケールでおおよそ4以上の学校です。これらのボーディングスクールはテンスクールズと同様、その歴史は100年を超えるところがほとんどです。


テンスクールズは寮生の数がもっとも少ないDeerfield Academyで605名とその規模は大きく、一人ひとりの学生に高い自己管理能力が求められます。学校が要求する学習内容が高く、学習以外でも活動があり、かつ学校の規模が大きいので、日々の生活を自分でマネージすることが必要です。テンスクールズに続く難関ボーディングスクールはテンスクールズと比較し寮生の数は2/3ないしは半分の規模なので、学生をまとめやすく、学校の個性も発揮しやすい特徴があります。ドレスコードが厳格であったり、海外での研修を行ったりする学校あります。テンスクールズに合格した学生でもこのような学校をあえて選択する学生もいます。インターネットやパンフレットなどだけの情報で判断するのは難しいですから、学校の選定に関しては、訪問することをお勧めします。

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