スモールボーディングスクール2-ボーディングスクールアメリカ編2011-02-16

スモールボーディングスクールはその機能的特長ゆえに、留学する側からすると学校選定が問題です。日本であれば、全国規模の偏差値というものさしがありますから、選定に迷ったときはこの数値が学校選定の大きな指標になります。ところが、アメリカをはじめとして英語圏の国々は偏差値という基準を学校選定の大きな要素としているようには思われません。アメリカのボーディングスクールを網羅したサイト等で「偏差値」という英語が使われることもなければ、ボーディングスクール関係者から「偏差値」という言葉を聴いたこともありません。彼らは進学実績やSATの平均点などを参考にして、学校選定をしますが、基本的には自分との相性をもっとも大切にしていると私は思っています。
日本からの留学生の立場として、「意欲があれば、英語力と成績を問わない」と言われても、選ぶ側は学校の優劣の基準となる偏差値がないのですから、選びようがありません。進学実績やSATの平均点もアメリカ人にとっては参考になるでしょうが、留学生にとってもっとも問題なのは、英語力不足をどのようにカバーしてくれるかということでしょう。


ESLクラス(留学生用の英語クラス)がどのように留学生に対して運用され、機能しているかを知ることが学校選定の大きな要素であるといえると思います。ESL担当の先生と会って、自分の英語力でやってゆけるかどうかを率直に質問してみることをお勧めしたいと思います。また、寮での生活についても寮を担当する先生方と会って、「困ったとき」の対応などを聞くことも良いと思います。


勉強以外のアート系科目や活動、そしてスポーツ、社会活動も学校選定の基準となります。日本の学校においては勉強以外の中高進学となると、音楽や芸術などに専門特化した学校ないしは、スポーツ推薦等が考えられるのでしょうが、スモールボーディングスクールの規模の小ささと、一人ひとりへのアテンションを考えると、学習技術や知識を徹底して学ぶことよりもむしろ、本人のそれ以外の能力や特性を伸ばせる学校を選択するという方法も確実にあると思います。


日本人数も学校選定の要素として有力な手がかりとなります。しかし、バブル崩壊以来、ボーディングスクールへの日本人留学生は減少しており、現在はいずれのボーディングスクールも日本人留学生は歓迎されます。日本人が一人もいないスモールボーディングスクールを探すことも決して難しいことではありません。また、日本からの留学生がいる場合は、その人たちと話してみることをお勧めします。


スモールボーディングスクールは「本人の意欲と社会性」を中心に合否を判断します。この基本は留学生のみならずアメリカ人にも当然適応されます。ですから、そこで学ぶ生徒は多種多様な子どもたちです。自分に合っているかどうかを確認するために、お父さんないしはお母さんと一緒に学校訪問を行い、納得したうえで自分の学ぶ学校を決定することをお勧めします。

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