寮生活の応用編-自己主張について2011-02-11

一般に日本人は自己主張をしない、あるいは苦手と言われています。「和をもって尊しとなす」私たちにとっては得意な分野でないことは確かかもしれません。しかし、得意不得意にかかわらず、これはボーディングスクールライフにおいては必須科目ですから、避けて通ることは出来ません。そのメカニズムを理解して、積極的に利用できることで、学校生活より早く適応できるようにするのがこの項の目的です。


はじめに例をあげます。日本の私立高校1年生、「特進」クラス学生の留学をお世話したときのことです。成績は中の上、温和で素直な学生でした。問題は自分の意見の表現が極端にないことでした。エッセイを書く主題として日常で自分の好きなことをあげてというと
「うーん、何だろう」
「何でもかまわない、何かあるでしょう」
「特に・・・」
これを覚えなさいとか、期日までにこれを終わらせなさいという明確な指示に対しては大変有能で、間違えもそれほどありませんし、きっちりとこなします。問題は意見を求められたときの反応時間です。
反対の例として高校の「英語科」の女子生徒に同様な質問をしたところ
「私、たぬきが好きなの」
「なぜ」
「だって、かわいいでしょ」
とにかく反応します。好きなこと、やりたいこと、嫌いなことなど話がつながってゆきます。少しテーマを大きくしてどんな映画が好きですかとの質問にMr. and Mrs. Smithとの答え。
「なぜ」
「だって、ブラピーかっこいいでしょう」
「どんなところが」
「さりげない態度にクールな顔」
「さりげない態度ってどんな場面で感じるの」
「えーと、・・・」
彼女の場合、質問で引き出してあげれば自分の考えをどんどん説明できるところが英語向きの頭かもしれません。


自己主張とは自分の意見をはっきり言うことに間違えはありませんが、言ったことに対して説明できなければ自己主張になりません。欧米では以心伝心はないとか、とにかく言った者勝ちなどと言われていますが、心が通じ合うときもありますし、自己主張しても説明が納得できなければ勝てません。すなわち、説明責任とセットになって自己主張は効力を発揮するのです。
説明責任というと「英語ではとてもむり」と結びつける必要ないのです。言葉が問題ではなく考え方の問題がその本質にあるからです。一日でも早くボーディングスクールライフになれて、友達を作り、英語をマスターして自分の目指すことを現地で行いたいと思っている皆さんのために、私は自己責任という考え方について説明しました。そして、実際の寮生活で起こりうる物事についてどう対処したらよいかを自己管理で述べました。そして、自己主張です。そのカギを握るのは、今までの生活で身につけてきた受容の意識と態度を、能動に変えることであると思います。

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