学校生活:放課後の活動-ボーディングスクールアメリカ編2011-02-07

季節によって種目が変化するスポーツに比べ、芸術活動はおおよそ通年で考えられるようです。楽器の個人レッスン、絵画や彫刻などの美術室も年中稼動しています。特にアートスクールでは午後の活動をコース別に分けて、学生に学びの場を提供しています。詳細は第二章で述べましたので、ここでは繰り返しませんが、午後の時間を毎日自分の好きなことに割けるのは積み重ねることと、指導する先生とのコンビネーションで相乗的な効果を生むのでしょう。


芸術やスポーツなどの活動は午後5時くらいで終了して、夕食時間となります。多くのボーディングスクールがフォーマルディナーという日をつけています。これは男子がネクタイジャケットを着用、女子はブラウスにスカートが食事の際の服装になります。学校によってはテーブルと席が決まっている学校もあります。いずれの学校も専属のシェフが腕をふるい、メーンのホットミールはカフェテリア形式か給仕さんが生徒にサーブするかいずれかになります。その他、サラダバー、果物、ソフトドリンクバー、パン、副食コーナーなどがあります。20年前と比べると最近はどこのボーディングスクールも大変料理がおいしくなりました。ホスピタリティーという分野についてはアメリカに良い点数をあげる人は少ないと思いますが、ボーディングスクールの生徒に対するアカデミック面以外のホスピタリティーは確実に改善されていると思います。しかしながら、食事面では日本が世界最高であるという私の考えは覆されることはありません。


食事後、2時間あまりがStudy Hallと呼ばれる学習時間に当てられています。Study Hallにもいくつかのスタイルがあります。一般的なのは学生を特定の場所に集め担当の先生がその時間を管理するというものです。当然ですが、私語は明確なルール違反です。多くの場合、この時間を利用して生徒は先生に質問も出来ます。担当の先生が不在などで満足する答えを得られなかった場合は、どうするべきかの指示もしてくれます。成績が優秀な生徒については、自室での勉強が認められたり、他の学生のチューターになったりもします。反対に成績が悪い生徒は強制的に先生の指導を受けさせる学校もあります。学校によっては、自室で勉強するといところもあります。


この後に1時間ほどのフリータイムがあり、消灯でボーディングスクールの一日が終了します。留学生に関して加えれば、多くの学生の一日は消灯をもって平穏には終了しません。消灯とは名ばかりで、先生の見回りを避けて寝床で小さなライトを当てに勉強せざるを得ないのが普通の留学生の初年度ではないかと思います。日々出される英語の課題や宿題を通常は2時間程度の勉強ではこなせません。日本でまとまった勉強をしていなかった生徒はここで大変な苦労をすることでしょう。


親にとっては名状しがたい状況を作ってくれるのもボーディングスクールというシステムの魅力なのでしょう。私はそれほどにやはり10代の若者というのは柔軟性と素直さに富んでいると楽観したいのですが、そこに達するまでにボーディングスクールのスタッフは真剣に努力し、全力で学生の進歩に取り組んでいるのでしょう。

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