学校規則について2-ボーディングスクール(アメリカ編)2011-01-28

ボーディングスクールでの規則についてハンドブックをもとに解説すれば、おそらく1冊の本ができるのではないかと思います。しかし、ハンドブックを暗記する必要も解読する必要もありません。なぜならば、重大規則違反は世界共通の学校生活の常識であり、遅刻や無断欠席などが重なれば、当然担当の先生から警告やアドバイスがあるからです。
それを「わからなかった」、「理解できなかった」とあえて海を越えて親に訴える生徒がいるとすれば、彼らは親元から通える学校がベストであると私は思います。「わからなかったから失敗した」のであるなら同じ失敗を繰り返すなと先生は当然言います。そのパターンが3回以上繰り返されれば、悩むべきは生徒自身であり、問題を解決すべきも彼ら自身です。私はそのプロセス学習のために、あえて子どもたちに未知の世界にチャレンジしてもらいたのです。自主的問題解決能力は、グローバル時代に欠かせない能力です。これからさらにこの力が必要となると思います。他人と生活を共にしない環境では、自主的問題解決能力は必須の能力である必要がないかもしれません。


一般的に留学生たちは3ヶ月あまりでおおよそボーディングスクールでの生活パターンを覚えこみます。最初の1-2週間は朝のシャワーから始まり、各クラスの場所、昼食時間、放課後の過ごし方、夕食、自習時間、消灯など全く新しい生活にカルチャーショックを受けますが、1ヶ月もすれば9割以上の生徒が新環境に順応します。それを支えているのが教えることが好きで、面倒見のよい先生やスタッフの人々なのです。彼らの価値観はよい大学に生徒を合格させるのではなく、生徒自身が自分に納得できる人生を送ることにあるようです。そして、「結果」として生徒たちは自分が納得できる大学に進学してゆきます。慣れてしまえば、ボーディングスクールは決して「窮屈」なところではないと私は思います。


ハンドブックはマニュアルとして使い、「わからないことは聞く」という生徒たちのこころの作業が、ボーディングスクールの規則を理解するうえでもっと有効な手順で必要です。それでもわからなければ、親に聞くことも良いと思います。お父さん、お母さんがわが子と対等に、自らの社会的経験を生かして、子どもが直面している「社会的課題」に対して有効なアドバイスをしてください。親が悩むときは、教育コンサルタントに相談をしてください。IECA(インディペンデント・エジュケーショナル・コンサルタント:アメリカにある教育コンサルタント協会)のメンバーシップを持つコンサルタントはそのほとんどが自らのボーディングスクールでの経験をもとにして、生徒の自立を目指してアドバイスをすることでしょう。私もそのメンバーとして、単なるトラブルシュートではなく、彼らが将来使えるような「考え方」を伝えたいと思っています。

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)