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日曜コラム-悩める日本の受験生たち2019-12-22

「もうこれ以上、僕たち受験生を翻弄するのはやめてください」

11月に文部科学大臣から2020年度より大学入学共通テストに
導入される予定であった英語民間試験の活用を延期する旨の発表時の
ある受験生の意見がテレビで紹介されました

日本の受験、英語試験をめぐって混迷が続いているようです
受験生の立場にしてみれば、正直なところ
「いい加減にしてくれ」というのが本音でしょう
今まで「受験」のために勉強してきたことを今の時期から修正するのは
受験生にとって、物理的、精神的苦労を強いることになります

数年前にある留学コンサルタントから。「これからの受験生は大変です。英語の試験に四技能が組み込まれます」などという意見を聞きました。
この時点で私は、混迷するであろう日本の受験生を容易に想像しました。

受験英語に4技能を取り入れようが、ライティングの評価をどのようにしようが
そもそも日本の受験生の英語実用レベルが伸びるとは思いません
なぜならば、受験生に受験以外の目的で英語を使う必然性も
楽しみもそれほど見いだせないからです

採点する側の人々は、受験生をどのように捉えるのでしょうか。
読む書く聞く話すの4技能を受験に取り入れれば、本当に受験生が
グローバル社会に対応できると真剣に考えている試験する側の人間が
どれほどいるでしょうか。

ボーディングスクールの魅力の基本は、学校側の人間が生徒と
親しくなろうとするところにあると思います。
今時の言葉でいえば、生徒ファーストといいかえてもいい
また、同時に学校側の人間が自分の特性を発揮できるポジションにいることです
先生は教えることが好きでたまらないから、
講義形式のクラスよりも生徒との対話を好む
生徒もそのような先生にチャレンジすべく、素直に疑問をぶつける
ボーディングスクールでは、「受験」を生徒も先生も最優先していません
その証拠に、学校の入学難易度が増せば増すほど、SAT、ACTなどの
大学受験に必要とされている学力試験対策などやりません
それよりも、最後の最後まで、授業を大切にする
だから、ボーディングスクールのランクが上がれば上がるほど
生徒が選択できるクラス数がおおくなり、テンスクールズでは300を
超えるクラスを生徒が「自主的に」選択できます

日本の大学受験、近年の共通一次やセンター方式などは
アメリカの大学受験でのSAT、ACTなどを参考にしたと言われています
できれば、試験の「やり方」でなく、教育のあり方を参考にできないものでしょうか

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