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♯9 自己を追求する-サバイバル力2019-12-19

<火曜日のブログに続きます>
留学は異文化の中のサバイバルゲームのようなものです。日本での学びの世界と同じような学習習慣では、やっていけないことがたくさんあります。そのなかで生き残っていくために、留学生は必死になって自分を変えていきます。

前回のブログで私の生き残り作戦を紹介させていただきましたが、自身の留学時代にサバイバル力をとても強く感じた出来事について述べさせていただきます。
私の学んだ大学、College of Marinの留学生のための英語クラスにはベトナムから移民してきた学生が幾人かいました。彼らは一様に小柄で大人しく、クラスでもあまり発言しません。70年代の終わり当時、主流を占めていたイランやアラブ系の留学生と比べると、極めて地味で目立たない存在でした。ところが、テストでの首位はいつもベトナム系移民でした。大学での留学生の日常においては、存在感が極めてなく、寡黙でシャイな彼らでしたが、そのアカデミック力はとても高く、確固たるその地位を他に譲ることはありませんでした。

考えてみると、彼らは故郷から逃れてきた人々です。帰る国はありません。命からがらかどうかは解りませんが、もうアメリカで生き残っていく道しか彼らは選択できません。私は身体的物理特性においては劣勢ですが、ベトナム系移民の精神の強さに人間の強さ、逞しさを実感しました。

また当時のアメリカの大学には、ベトナム戦争を経験した人たちが多く学んでいて、私の大学ももちろん例外ではありませんでした。20代の後半から30代前半でベトナム戦争体験者と思しき人が、授業で静かに自らの過去に言及する時、私は頭が真っ白になってしまいました。もしかすると、彼らは、現実世界で修羅場を体験したのかもしれません。その彼らの言動が私には重く、深く感じられました。

当時から比べると、日本はとても豊かになりました。生活の便利さも格段に向上しました。しかし、便利さ、豊かさがもたらした日常の問題点も加速度的に増えているのではないかと私は思っています。
そのなかで私はいままで教育に焦点をあててきたわけですが、若い時の苦労こそが自己の視野をおし拡げ、自身を成長させることを、留学を通じて実践できると信じるに至っています。

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