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#2 ニュージーランド学校訪問2019-11-12

<先週木曜日のブログに続きます>
ニュージーランドの中等教育機関への留学とアメリカ、ボーディングスクールへの留学を比較して、その違いを述べます。今回訪問したニュージーランドの学校リストは、先週木曜日のブログ同様、継続して記載します。

(数字は、学年、総生徒数、NCEA達成パーセント、ディーサイルの順です)
Auckland Grammar(寮なし:公立:男子校)9-13、2490、44、9
Kristin School(IB、寮なし:共学:私立IB)1-13、1610、82、10
Westlake Boys School(寮なし:公立:男子校) 9-13、2376、66、9
Wellington College(寮なし:公立:男子校)9-13、1758、71、10
Scots College*(寮有:私立:男子校、IB)1-13、871、73、10
Otago Boys High School(寮有:公立:男子校)9-13、770、64、9
John McGlashan College(寮有:統合:男子校、IB)7-13、545、75、10
St Bedes College寮有:統合:男子校)9-13、814、62、9
Christ's College寮有:私立:男子校)7-13、637、79、10
*2020年1月より11年生から女子を受け入れる

アメリカボーディングスクールのような明確な入学難易度別のランキングは、ニュージーランドの学校には当てはまりません。留学生を積極的に受け入れるという面では同じですが、出願の条件としてIELTSやTOEFLスコアを求められる中等教育に属する学校は極めて少ないのがニュージーランドの学校の大きな特徴と言えます。
今回訪問した上記9校のなかで、11年生(日本の高校1年生に相当)以上の留学生受け入れでIELTS5.5以上という明確な英語力の基準を示したのは、Christ’s Collegeのみでした。この学校はニュージーランド最古の男子で寮生活を中心として作られた学校で、その歴史は170年ほどになるそうです。
おそらく、統合(Integrated)学校、公立学校においては、留学生受け入れの基準として、英語力試験スコアの提出を求める学校はないでしょう。

次に中等教育の仕組みですが、ニュージーランドの11年生から13年生の3学年は、80単位、60単位、60単位という明確な到達目標がありますが、学校を卒業することと、これらの単位制度は結びついてはいません。
そもそも、卒業証書(ディプロマ)という日本やアメリカでは極めて一般的な資格証書がニュージーランドの高校にはありません。では、なぜ単位制になっているかというと、大学入学を希望する生徒が、自分の入学したい大学により合理的に自分の学力特性を示すためです。
つづく

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