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日曜コラム ボーディングスクールという大家族2019-09-15

先週、息子さんをジュニアボーディングスクールに送り届けた
お父さんからメッセージが届きました

台風15号の影響で、その日の国際線がキャンセルされ
学校が指定した入学日よりも1日遅れての到着となりましたが
現地に着いてみると、サマースクールでお世話になった先生方
そしてその時クラスを共にした新入生たちが、笑顔で出迎えてくれて
台風の影響を心配してくれるなど、学校到着までの不安が、
一気に解消されるとともに、学校が標榜している「大家族」を実感できたそうです

ボーディングスクールの年間総費用は留学生の場合
7万ドルほどになるのが現実です
日本の私立中等教育機関の費用と比較すると、数倍になりますが
彼らの教育の根本にある価値観は、教えること、覚え込ませることではなく
育てることにあるのではないかと思います
もちろん、大家族という価値観をもって、学校という小さな社会が
運営されて行くわけですから時には、子どもたちは親の命令に
理不尽さを感じることもあるでしょう
しかし、その感情に勝る愛情を親にあたる人々が持っているからこそ
子どもたちは理不尽さを受け入れることができるのではないかと思います
そうでなければ、実の親が任せて安心と感じられるわけがありません

そこにボーディングスクールの「量」では決して
計ることのできない「質」を感じます

私はジュニアボーディングスクールに入学する生徒たちと
彼らの小学校時代から接していると、その成長ぶりに驚かされます
幼く、我がままで、時に感情的だった子どもたちが
実の親と離れて2年、3年と生活すると、体の成長と共に
人としても完成されていくのを実感でき、ボーディングスクールという
もう一つの家族のありかたに改めて敬意を表したくなります

留学生にとっては、初めての大家族生活ですから
理不尽さまでいかなくても戸惑いや間違えも多々あるでしょう
そんな時は実の家族のサポートも必要です
2つの家族のバランスで子どもたちは成長する、逞しくなるところに
ボーディングスクール教育のマジックがあるのかもしれません

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