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ボーディングスクール留学 寮の歴史2019-09-10

ジュニアボーディングスクールからテンスクールズの一つに進学した生徒の
お母さんから新学期の始まりに際して、学校訪問の印象をメールでいただきました
先週のブログでも書いた通り、ボーディングスクールの入学日は
日本のような大規模なセレモニーはありません

今回のメールでも、お母さんの主たる仕事は
入寮時の本人の部屋のセットアップと掃除だったそうで
それが終わってさっと引き上げたとのことでした

お母さんのメールでとても印象に残ったのが、
新入生の息子さんに割り当てられた寮についてです
驚いたことにその寮は、彼のジュニアボーディングスクール時代の
ルームメイトだった生徒の祖父が暮らした寮だったらしいとのことでした
今からざっと半世紀以上前のことに違いありません
おそらく、その寮は100年以上の歴史があるでしょう

日本と違い地震のないアメリカ東海岸地方は、石造りの建物がヨーロッパの
国々と同じように100年を超えてもしっかり残っています
特に、ボーディングスクールはなるべく古い建物を丁寧にメンテナンスして
空調や上下水道などの設備やIT関連のインフラはしっかりと新しいものに変えて
維持するという労をあえて惜しまないように思います

歴史を感じる建物に入ると、私はそこにいた人たちの
跫音が聞こえるような気がします

もちろん、海外だけではありません、余談ですが
奈良の薬師寺や室生寺などを訪問すると、忙しそうに立ち働く坊さんや
尼さんの様子が彷彿されて7-8世紀にタイムスリップしたような気になります

さて、現代を生きる子どもたちがアメリカ東部の片田舎で100年を超える古い
建物が立ち並ぶ学校で思春期真只中を過ごすのですが、
これは日本の学校生活では味わえない経験です
建物は古く、それを支える人たちの理念は創立当時から変わらない
そしてそこにアメリカのみならず世界から集う生徒たちは
未来について大いに考え、語り、模索し、行動する機会を与えられます

古さと新しさ、変わるものと変わらないものが、混在する環境
それがボーディングスクールだと私は思います
新たなボーディングスクール生活がいよいよ始まりました

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