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ボーディングスクール ― ♯1 授業について2019-02-12

<日曜コラムに続きます>
ボーディングスクールでは、歴史、文学作品など文科系のクラスで
危機感をテーマとしてディスカッションになることを私は
10日の日曜コラムで述べましたが、人の精神を考えるうえで
危機感と対局にあるのが増上慢ではないかと思います

日本であれば中等教育の授業において、危機感とか増上慢といった
人々の心理的な問題が論じられるということはないと思います
それは、いわば試験には直接関係のないことで、
生徒たちが覚えなければいけない社会や国語の項目が膨大にあるなかで
いちいちそのようなことでディスカッションなどしていられないというのが
現実ではないかと思います

そのような日本の中等教育の現状と比較して

ボーディングスクールの文科系のクラスは生徒同士
先生がお互い向き合う楕円形の配置で行われます
その理由は、議論のときに相手と対峙できるようにするためです
ひとクラスの人数も15名以下です
人数がそれ以上多くては1時間余りの限られた時間でのディスカッションで
それぞれの人が発言したくてもできない可能性が高くなってしまいます

そこで改めて疑問に思うのは、ボーディングスクールでは大学のゼミのような
授業が行われているようだが、果たして彼らの学力はアイビーリーグが
要求するようなレベルに達することができるのだろうかということです

この疑問を私に投げかけたのは、自らが大学院MBAを終了し、
大手企業のシンクタンク勤務から独立して
いくつかの会社を経営しているお父さんでした
アメリカで高等教育を受けて、我が子を中学時代から留学させようと
思っている人でさえ、日本の中高時代の暗記学習のイメージから
解放されることはないのですから、ボーディングスクールの教育を
理解するのは、一般の日本人にとっては、極めて難しいのかもしれません

ボーディングスクールでは、入学難易度が高くなればなるほど
少人数クラスと議論の内容が高等教育に近づくように思います
そこでは知っていることが問題にされるのではなく、着想や発想
そして意見の論理性とその根拠となる情報の信憑性などに重点が置かれます
つづく

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