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ボーディングスクールの教育 ― 教師と生徒の関係2018-11-27

ボーディングスクールでは、学校敷地内でおおよそ8割程度の先生やスタッフ家族が生活をしています。その中でも若い先生の場合、その家族が寮の中の一区画で生活していることは珍しくありません。寮で生活する生徒の数はランク3以上の学校においては、例外もありますが、ボーディングスクールレビューによれば、その平均は67%とあります。ランク5のテンスクールズにおいては、寮生の全体に占める割合は8割を超えます。

先生と生徒が同じ場所で生活するところにボーディングスクール教育の特徴があることは言うまでもありません。生徒を先生が授業終了後も監視するという閉鎖的、限定的なものではなく、生徒が困ったときには先生がいつでも相談できるというオープンで積極的な特徴であるとボーディングスクールは強調します。

日本からの留学生はこのボーディングスクールの特徴をなかなか活かすことが出来ません。ほとんどすべての日本人留学生が、先生から「質問に来るように」と言われます。アメリカ人生徒に比べると、日本人留学生は、質問に来る回数がゼロに等しいのがボーディングスクールの現状です。

先生と生徒の関係が家族的であり、気軽に先生と親密になることができるのがボーディングスクールなのですが、日本においては、質問や疑問は学校外の塾や家庭教師などが受け持ってくれているせいでしょうか、ボーディングスクールの先生と日本人留学生の関係は、親密とは言えないと思います。

しかしながら、2年目を迎えるころから、日本人留学生に変化が起こります。彼らも独自に先生との付き合い方を学んでいくのです。必ずしも、学業のみでの先生との関係ではなく、スポーツ、趣味、音楽、芸術などを通じて、自分が得意で親しみを感じる分野の先生と仲良くなっていき、先生との接し方を学んでいくようです。

不得意科目について、わからないから質問するといっても、言葉と異文化と言うハンディを持っている日本人留学生にとっては、初年度からボーディングスクール教育をうまく使っていくことは至難であることでしょう。次年度、そして翌年と年を重ねるごとに、ボーディングスクールの先生の傾向と対策を自分なりに習得していくようです。

その要点は、日本の学校文化の常識を払拭して、新たな自分の学校文化をボーディングスクールで築くことに他なりません。
つづく


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