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♯3 ボーディングスクールの教育 ― 続 やる気に火をつける 2018-11-15

<13日のブログに続きます>
やる気に火をつけられた生徒がどのように伸びるか、それをボーディングスクールの先生をはじめ運営スタッフはつぶさに観察、考察、そして現場に取り入れていると思います。

第一に、ボーディングスクールではやる気に火をつけられた人たちが学校の運営にあたっているという事実があります。アドミッションスタッフの名刺で名前の後に2桁の数字が書かれているのは、その人がその学校を卒業した年度を示しています。母校で大切な青年期を過ごし、社会人となって母校に戻って来たわけですから、学校の説明や志願者の見極めは的確にできるわけです。
若い先生やアドミッションスタッフは、学校の敷地内に居住するか、あるいは寮に自分の住居を構えるかのいずれかが多く、そのため彼らの子どもたちも成長すれば、当然、親の学校に入学します。アドミションスタッフにボーディングスクール出身者が多いのは、このような事情によります。

第二番目のやる気に火をつけるための学校運営における工夫は、そこで学ぶ生徒たちの興味は関心事を、ボーディングスクールはとても巧みに学校生活に取り入れています。スポーツ、芸術、音楽、ボランティア活動については、前回のブログでも取り上げました。日本的な中等教育スタンダードからすれば、贅沢を通り越して、驚愕的ともいえるボーディングスクールの施設の充実度ですが、それらを追求して止まないのは、生徒のやる気を少しでも刺激し、伸ばすという学校スタッフの意気込みの具体化なのだと思います。

第三にやる気に火をつけるために欠くことができないのは、人としての精神的成熟度の追求ではないかと思います。ボーディングスクールはその規模の大小にかかわらず、みな学校のことを「大きな家族」と表現します。この家族という言葉には、学びの場であることを超えた親近感があります。人の生活の場の最小単位が家族でしょうから、その親しみから生まれる人としての完成度こそが、ボーディングスクール教育の根本にあるように思えます。

日本の中等教育の学びの姿勢に、学校を大きな家族と表現できるような親近感が生徒たちにあるでしょうか。ボーディングスクールでは、日本とは異質の教育が展開され、追求されていると私は思っています。
つづく

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