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#2 中学留学の問題点について2018-07-20

<水曜日のブログに続きます>
10代前半の精神的に未熟なままでの留学を親子が積極的に留学に参加することにより、本人の精神的自立を促すというのが前回のブログの要約です。親子での学校訪問、留学後の本人と親とのコミュニケーション、そして年に3回の長期にわたる休み(夏休み3か月、冬休み2週間、春休み3週間)などで留学後も日本を教える機会は必ず作ることができます。その期間を有効に利用することで、自己アイディンティティーを確立することは可能と思います。

自己のアイデンティティーの問題と並行して、日本語をどうしたら維持できるかという問題もあります。私の経験を基にすると、10代前半の留学生で日本語が話せなくなった人はいません。毎日が英語の生活でも日本語を忘れてしまうという問題はおそらく発生しません。

問題は話す日本語ではなく、書くそして読む日本語の問題です。

漢字練習を留学中にも行うということを良く耳にしますが、現実的にはボーディングスクールでの日常は忙しく、それに時間を割き取り組むことは現実的にはとても無理があると思います。また日本語の教科書を送ってもらいそれを学ぶ、日本語教育通信学習などもありますが、果たしてそれらがどれほど効果を上げるかは未知数です。

私は留学生たちに日本語に接するため自分が興味を持っている分野の本を留学中に読むことを勧めています。理想的には、名作と呼ばれている作品を読むことがいいのでしょうが、それでは長続きしないと思います。本人の興味を中心に考え、文字に接するということが大切です。そのためには、漫画でもいいと思います。大切なのは文字を通じた日本との接触です。

中学校から英語圏の教育を選択する場合、大学の選択肢が世界に拡大されるのはメリットですが、日本の大学を選択する場合、高等教育文化が日本とアメリカではかなり異なるため、日本の大学生活への逆適応が必要になると思います。
日本はアメリカに比べて、大学数も少なく、その多くが都市にあります。寮生活は一般的ではなく、入学時に決められた学部を終了するのが当然とみなされます。学部内の学生間の結束は高くなる半面、アルバイト、サークル活動など、自分が社会に出るために準備する具体的な学習よりも学校外での人間関係で多くを学ぶという大学文化は、アメリカで教育を受けた学生たちにとっては、驚くべきことでもあるでしょう。
つづく

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