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連休コラム 旅について2018-04-30

松尾芭蕉は、その著書、奥の細道のなかで、
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」と述べています。
時の流れを人とみて、旅は人生と喝破する彼は、
自分の住処に安住し続けることは、性に合わなかったようです。

連休になると人々がいろいろなところに旅をしますが、
もしかすると、みな芭蕉と同じように、旅に惹かれる習性を
人間は本来持っているのかもしれません。

自身の人生も旅を欠いては考えられないものになりました。
10年ほど、年に10回ほど英語圏の国々に旅をします。
同じ学校、同じルートを回っても、毎回の旅がそれぞれに
個性的なのは、当然のことながら、同行する皆さんが違うからであり、
めぐり合う人も違えば、見る視点も違うので、
次の旅が作れるのだと納得しています。

今日と明日、30年ぶりにモーターサイクルで千葉の息子のところに旅します。

100キロほどの距離を移動しますが、天気も良さそうで心も弾みます。
この旅を持ちかけたのは、私の実弟で、彼もまた旅の好きな人間です。
年に2回ほど、モーターサイクルで日本の北国に旅に出ます。
テントとシュラフをバイクに積んで、北海道のキャンプ地を転々と
1週間ほどの旅をするそうですが、海があれば、そこで泳ぎ、
峠にさしかかると、その頂上へと自然に足が向くようです。

バイクの旅というのは、車と違って全身に風を受け、恒にバランスを
取り続けるわけですが、この緊張感がいいのです。
スロットルのある右手は、恒に握っていなければならず、
直立不動の姿勢を1時間以上取り続けることは、確かに楽ではありません。
しかし、全身に風を受けて空間を移動することが、
精神の楽さをもたらします。

バイク復活を知人や顧客の皆さんに言うと、例外なく
「気を付けて」と言われます。
学生時代と違って、もうスピードに熱を入れる歳ではありません。
それでも、確かに車よりもリスクは高いので、安全には最優先です。

さて、今回の旅、久しぶりのことなので、
無理せずにライドを楽しみたいと思います。
そして、芭蕉のように、月日と旅を通じて、友達になれれば、
これからの人生もまた楽しいように思えます。

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