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#2 ボーディングスクール-情報公開 職員リスト2018-02-27

ボーディングスクールの学校管理者、教鞭をとる先生、アドミッションオフィサー、事務職にいたるまで、そこに従事する人の情報公開は日本の学校と比較して徹底していることを昨日のブログで述べました。

なぜそれほどまでに徹底した情報公開が行われるかというと、生徒募集とかなり深い繋がりがあるように思います。

ボーディングスクールは中等教育機関ですが、今やそのマーケットは世界規模になっています。そのような環境にあってウェブの果たす役割はとても重要です。
学ぶ側が求めている教育を恒にアップデートしてウェブに反映することは、世界規模のマーケットに対して必須事項といえます。また、どのような人が先生なのかという出願者の基本的な質問に答えるために、学校職員全員の経歴を公開することは、彼らにとっては必須事項なのです。

進学実績の公開もボーディングスクールは、具体的、現実的です。合格した大学一覧というのではなく、生徒が入学した大学をリスティングしています。生徒が合格をした大学を網羅すればその数はかなり増え、有名な大学もリストに増えるので見栄えは良くなりますが、一人10校くらいの出願も珍しくないアメリカでは、合格大学のリスティングは出願者に提供する学校情報としては信憑性に欠けてしまいます。

先生の経歴公表、合格大学でなく進学先大学のリスティングなど、ボーディングスクールのウェブでの情報公開は、選ぶ側のニーズに答えていると思います。そのような情報のオープン性はグローバルな社会においては、必須事項と思います。また、それができるボーディングスクールは、それぞれの学校が個性的な教育理念と長年にわたって培ってきた独自の教育方法に自信とプライドを持っているからではないかと思います。
それ故に、ボーディングスクールは進学の実績や入学時の生徒の学力といった情報でランキングされることにそれほど興味がありません。

入学難易度を示すようなボーディングスクールに関するウェブもあるでしょうが、日本のように偏差値という基準できっちりと入学難易度がしめされるようなことはありません。

ボーディングスクールは選ぶ人たちにもその個性的な判断を期待していると思います。

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