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日曜コラム 自然の生命力2017-09-17

埼玉県立比企丘陵自然公園、通称、森林公園を目の前にした
400平米ほどの土地を私はバブル経済が弾けるころに買いました。
家内が将来、この地域が開発されるという「情報」を仕入れてきて、
とても安い値段だったので、手に入れることができました。

結局、その地域の開発は行われず、自宅から車で1時間ほどのところにある
その土地は15年ものあいだ、放置されたままになっていました。
数年前にそこに行ってみると、3メートル以上に成長した篠竹、
それに絡みついている蔦、そして幹の太さが10センチ以上になった
数本の木々に覆いつくされていました。

最初は草薙払い機をレンタルしていたのですが、一回や二回の作業では
もとの平地に戻すことはできませんでした。
草薙払い機を購入しました。
私たちはその土地を「ヤマ」と呼び、元の平地に戻すべく、
家内と二人でせっせとヤマにしば刈りに出かけます。

6月頃にヤマに行き、栗や桃の苗を植えました。
雨が多かった今年の夏、先週ヤマに出かけると、
なんと1メートルほどに成長した蔦、篠竹、
そしてその他の生命力旺盛な植物にヤマは覆いつくされていました。

自然の生命力に私たちは一瞬唖然としました。

栗や桃の苗木は3か月程度でその数倍に成長した草々に覆われ、
どこに何が植わっているのか全く分かりません。
それらの苗木を探し出し、周辺を薙ぎ払うと、
10本ほどの苗は、半分が枯れてしまっていました。

ヤマに行くと、自然のたくましい生命力を感じます。
また、雑草を薙ぎ払い、蔦や篠竹と格闘して、それらを山と積み、
枯らして、秋になったら燃やすという作業をしていると、
ここちよい疲労感に包まれます。
日常からしばし離れて、自然に帰ることを楽しめる歳に
なったのかもしれません。

夏が過ぎ、日中の温度が30℃に達しても、日陰に入ると、涼しさを感じます。
ヤマの整備はまだ終わっていません。
自然とのふれあいをより多くすることで、
その生命力の一部をいただければ幸いです。

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