アメリカで学ぶ高校留学生からの提案2017-07-26

コネチカット州にあるボーディングスクールで学ぶ生徒が、
アメリカから帰国し、オフィスを訪れました。
その生徒とは、2年ほど前、彼がボストン近郊のジュニア
ボーディングスクールに在学している時に学校訪問で会っていました。

今年の9月からジュニア(高校2年生)になる彼は、東海岸にある
3校のジュニアボーディングスクールに来年の夏30名の生徒を
送る計画を独自で立てており、
その手続きをしてもらいたいということが彼の依頼でした。
彼は、お父さんと一緒に来社したのですが、
お父さんは、静かに彼と私の会話を聞くのみでした。

30名のサマースクール入学者をどのようにして集めるのかを尋ねると、
彼の住む地域の公立学校を訪問して協力してもらうと言います。
手続きに関する私に対する費用は、どうやら、
当初から考えていなかったようです。

彼のこのプランは、今夏の課題として、
自ら率先して生み出したものと思われます。
その意欲と日本のこれからの教育を彼なりに考えての行動は
素晴らしいものと思います。
しかし、30名のサマースクール参加者が簡単に集まるとは思いません。
また、集まったとすれば、その人たちすべての手続きを
私個人がボランティアで行うことは困難です。

その旨を率直に彼に伝えると、今まで沈黙していたお父さんが、
「私もそう思う」と発言されました。
その後は、お父さん、彼、そして私の3人による対話が始まったこのですが、
初対面のお父さんの論点は、日本の教育とこれからの世界ということに
シフトしていき、私もその話の波に乗りながら持論を展開しました。

お父さんは数回、「こんど飲みに行きましょう」と極めて日本的な
親しみのある表現をされて息子さんとともにオフィスを去っていきました。

息子さんのプランの詳細は、お父さんも積極的にアドバイスをされて、
今の原型からどのように展開されるかが楽しみです。
彼のような若い人たちが、自らの留学をバネにして、
新たなことへのチャレンジをすることに、私は賛成します。

彼の若さとエネルギーで、ぜひ失敗から学び、
こころざしを不完全であっても実現してほしいと思います。

今年の10月に、私は彼の学校を訪問することになっています。
その時、彼のプランがどこまで進んでいるか、
私が協力できることはないかなど、彼との再会を楽しみにしたいと思います。

#2 費用の支払い-ボーディングスクール留学2017-07-25

<昨日のブログに続きます>
送金をしたのにその記載がボーディングスクールから送られてくるstatementにないことに驚くというよりも、不信感を持たれる保護者の皆さんが多くいます。もちろん、お金が消えることはあり得ませんので、受け取ったボーディングスクールの担当者の配慮が足りないためにこのようなことが起こります。
学校側にある個人の出納台帳には、入金額が正確に記載されていても、請求すべき時期が来ていない事柄に関しては、その時期が来るまで記載がないのです。
したがって、こちらが送った金額が何にいつ充当されるのかということを相手に伝えなければいけないということになりかねません。

発生した時点で、支払いを小切手で行うことが日常化しているアメリカでは、授業料の他に発生する経費を解説さえしておけば、告知義務に違反したことにはならず、受け取る側も発生した時点で請求されたものを支払い(pay the bill)を実行すれば、それですべてうまく行きます。

日本の場合は、年間にかかる費用が予測されていれば、電信送金を毎回おこなうことは、大きな手間になるので、一括して預けておくことの方が便利です。再度述べますが、アメリカの場合、経費を預かっておくという習慣がなく、もちろん自動引き落としということも一般的でないゆえに、留学当初の送金に関しては、留学生の保護者の皆さんが不審に思うのも不思議ではありません。
結論から言うと、預けたお金はその使途別に分けられることなく、プラスの残金としてのこり、一年を終えた時点でプラスであれば、翌年に繰り越され、マイナスであれば、不足分の送金を求められます。

学校の経費以外の生徒の個人的な費用、たとえば週末に外出した時の買い物や飲食などに使うお金ですが、これはStudent accountなどと表現されて、学校経費とは全く別に管理されます。
週ごとに本人に手渡す金額(20ドル~40ドルほど)を学校に伝えておき、それを本人が指定された曜日の特定の時間にビジネスオフィスに行ってもらうというのが今までのボーディングスクールの習慣でした。
しかし、最近では、未成年者のためのデビットカードなどと呼ばれる海外のキャッシュマシンで引き落としできるカードが普及したため、学校から現金を受け取るという習慣は徐々になくなりつつあります。
ボーディングスクールによっては、学内にキャッシュマシンを設置して、現金の引き落としや学内での買い物に使えるカードを発行しているところもあります。
カード社会がボーディングスクールにも適応される時代はもう始まっているのかもしれません。

費用の支払い-ボーディングスクール留学2017-07-24

ボーディングスクールへの年間費用の支払いはおおよそ3つの選択肢があることは過去のブログで何度か述べました。年間授業料の一括支払い、2分割、そして10分割です。10分割はすべての学校で採用されているわけではありません。

一括払いの場合は、7月1日以前に契約書に記載された金額全額を支払うことになります。二分割の場合は、7月1日までに年間授業料の6割程度、そして残金は12月1日までに支払うのが標準的な授業料支払いの時期になります。

授業料以外に必要な経費としては、留学生のための医療保険(2000ドル前後)、ESLクラス費用(年間5000ドル~10000ドル)、教科書代(年間500ドル程度)などがありますが、学校によっては、ESL費用や教科書代を含むものを授業料としている場合もありますから、授業料の内訳はParent Handbookなどで確認をする必要があります。

授業料の支払いは金額と期日が明確に契約書に記載されていますが、その他の費用は契約書に記載されていない場合も多くあります。学校によっては、その他の費用を一覧表にして、支払い時期を明示しているものもあります。
日本からの支払いは、それらすべての費用に本人の個人的な費用3000ドルから5000ドルを加算して、授業料の残金支払いの期日に合わせて送ることが多いのですが、学校からのstatement(出納明細)には、その他の費用の入金記載がない場合があります。

なぜこのようなことが起こるかというと、日米での支払い方法の違いによるものと思われます。日本では、学校の授業料支払いは振り込みによるものがほとんどですが、アメリカではそれは小切手で行われるのが一般的なようです。
支払いの枠を少し広げて、電気、ガス、水道などの支払いを日本は銀行口座からの振り込みが普通ですが、アメリカではpay the billに象徴されるように小切手によるものが普通です。
この習慣はボーディングスクールにも適用されていて、授業料以外の必要経費は親元に請求書が送られるか、statementが送られてきて、親はその内容に基づいて小切手を学校に送付するというものです。

たとえば、6月に保険代、ESL費用、教科書代をまとめて支払っても、それらが実際に発生するのは9月以降ですから、それまでのstatementには、それぞれの項目が記載されることがありません。
受け取る側としては、6月末時点で差し引くべき内容と金額のみを親に送ることが多いのです。
つづく

日曜コラム 英語以外のコミュニケーション2017-07-23

昨日のブログでは、サッカーに専心している生徒の留学を取り上げましたが、
自身の留学の時も大学3年生時の5か月ほどのアメリカ滞在で
得た英語以外のコミュニケーションを身に着けることに力を入れました。

その一つはテニスでした。
それまで学校関連のスポーツ活動は一切したことはなかったのですが、
大学生になってから、アルバイト先で覚えたテニスを、
留学先でも役に立たせようと継続しました。

結果は、大正解でした。

日本では考えられませんが、留学先のサンフランシスコのパブリック
テニスコートは無料で、予約もいりません。
ラケットとボールを持ってパブリック・テニスコートに出かけると、
Would you like to hit the ball?と、見ず知らずの人から声をかけられます。
人が全くいないときは、他のコートに行けばよく、
1か月もすれば、どのコートが一人で行ってもテニスができる確率が高いか、
わかるようになります。
そのようにして、9月に大学に入学するまで数か月間、
幸いなことに好きなテニスをどこのクラブに属さずにすることができました。

二つ目はビリヤードです。
アメリカのビリヤードは15個の玉を6つの穴に落としていく
「ポケット」と呼ばれるスタイルが主流です。
ビリヤード台は日本に比べると、バー、学校寮(ボーディングスクールでも
見かけることがあります)、レジデンスクラブ(長期滞在型ホテル)などに
置いてあり日本よりもポピュラーではないかと思います。
私自身の留学当初、サンフランシスコのロッジ・レジデンス・クラブという
食事つきの長期滞在型ホテルに3か月ほど滞在したのですが、
自由時間の時には、ビリヤード台のある1階に降りて行って、
ポケットゲームを通じて人とのコミュニケーションを図るようにしました。

テニスは無料、ビリヤードは1ゲームの料金(25セント【30円】ほど)
でしたから、誰でも気軽にできます。

大学が始まり、自由時間が少なくなり、レジデンスから
アパートに引っ越し、オートバイで通学するようになってから、
ビリヤードをする機会は減りましたが、
テニスは、学内のより整備されたコートで、授業でも取り、
放課後にプレーするテニス友達も増えました。
彼らが皆都合悪い時は、単身でコートに出かけるという習慣は、
変わりませんでした。

テニス、ビリヤード、共に日本でのやり方とはかなり違う
アメリカ方式から個人主義的文化を感じるとともに、
自分の意思さえあれば、組織に属さなくても、繋がれるという
彼らの社会の印象は、今も自分の中では変わっていません。

留学に役立つスポーツコミュニケーション2017-07-22

今年度から9年生としてボーディングスクールに留学する男子生徒がいます。
彼は、サッカー好きで中学時代はレギュラーで活躍しました。
その専心は彼の誇りであり、宝物でもあります。

今年の春の学校訪問では、
彼の学校選びの大きな選択基準がサッカー活動にあったようです。
メイン州のボーディングスクール訪問時、
その学校のツアーガイドを務めたのは、テニス好きの日本人留学生でした。
彼ら二人は、下記の点でとても意気投合しました。

1 勉強よりもスポーツ好き
2 留学を志す、留学を志している
3 人とのコミュニケーションが好き

ツアーガイドを務めた日本人留学生は、
その学校がメイン州のボーディングスクールリーグでは、
サッカーナンバーワンであること、
アドミッションスタッフの一人は、サッカーコーチであり、
彼がサッカー好きの志願者を世界から積極的にリクルートしていること、
学校そのものが小規模で先生と生徒の関係が良好であること、
彼自身がその学校で満足した成果を出していることなどを語りました。
1時間余りの施設見学ツアーで志願者本人はもちろんのこと、
同行したお父さんもツアーガイドを務めた日本人留学生の態度と
説明内容に深く感心しました。

スポーツの重要性を理解し、それを学校生活の中に組み込み、
バランスの取れた寮生活を送るというイメージを明確に持つことができた
男子生徒は、この学校を第一優先とすることを決めました。
幸いなことに、帰国後まもなく合格通知が彼のもとに届きました。

学校訪問から2か月後、ツアーガイドを務めた生徒が夏休みで帰国しました。
彼の好意で、その学校に在学している日本人留学生の食事会に
これから入学をするその生徒が招かれました。
4人の留学経験者に交じって食事をすることに多少の緊張感はあったものの
これからそこに留学するその生徒は、
既存留学生の彼らに歓待され、先輩後輩意識のない
彼らのフレンドリーさに改めて留学することへの意欲を沸かせました。

新入生徒は、なるべく日本に帰国することなく、
現地で過ごしたいと言います。
冬休みは日本に帰るとして、
寮が閉じる11月の感謝祭はどうしたらいいでしょうかという質問に、
留学3年目の先輩留学生は、サッカー(秋のスポーツ)で友達を作れば、
現地生徒たちは気さくに自宅に招待してくれると言いました。

スポーツを通じて結ばれる絆はとても太く強いものだと思います。
幸いなことに、スポーツそのものが
コミュニケーションの道具となり得るので、
英語力というハンディはそこでは致命的な障害にはなりません。

スポーツを中心に組み立てる彼の留学がもうすぐ始まります。