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アメリカン・ボーイ by セオドア・ルーズベルト2019-04-23

アメリカの教育者、政治家、哲学者であるウィリアム・J・ベネット(1943年・7月31日生)によって編纂されたモラル・コンパスという本にセオドア・ルーズベルト(アメリカ第26代大統領:1858年10月27~1919年1月6日)のアメリカン・ボーイというエッセイが収録されています。その一部(柴田裕之訳)をそのまま下記、引用します。

男の子は臆病者や弱虫であってはならないし、いじめっ子や怠け者、気取り屋でもこまる。良く学び、良く遊ばなければならない。清らかな心を持ち、後ろ指をさされないような日々を送り、どんな目にあおうと。どんな事態が持ち上がろうとそれに屈しないでいられることが必要だ。我が国が本当に誇れるようなアメリカ人に育つことは、これらの条件を満たさなければならないのだ。(中略)
善い大人になるには善い男の子になるにかぎる。といっても優等生である必要はない。普通の善い子でいい。私が言いたいのは、悪事を働かないという消極的な美徳だけでなく、積極的に善行を行う美徳を大切にしてほしいということだ。「善い」という言葉は広い意味で、すばらしいこと、率直なこと、清らかなこと、勇敢なこと。そして男らしいことすべてを表している。私の知っている実に立派な少年たち-そして実に立派な男たち-は不道徳な者、堕落したものからは疎まれ、恐れられており、勉強だろうが仕事だろうが手際よくこなすし、恐れを知らず、確固たる意志を持っている。(後略)

ルーズベルトが語っている「男の子」といのを実践しているのがボーディングスクールの教育であると私は確信しています。立派な大人の基礎は男の子時代に作られ、それを教育の根本において、実践しているのがアメリカの中等教育機関であることは間違えありません。その中でも、ただ知識だけでない、全人格を備えるのに十分な基礎を作ることに全力を傾けているのがボーディングスクールといえるのではないでしょうか。

その精神は、単に学ぶことだけでは得られません。また、テストの点数だけでは到底判断できません。

現代、上記の引用文の男の子は「生徒」に置き換えられます。そして、アメリカ人は、「グローバル人」と言えましょう。19世紀のその教育が21世紀、そして22世紀まで続けば、地球人の未来も少しずつそのゴールが見極められると私は信じたいと思います。

アメリカボーディングスクール 授業料の支払いについて2019-04-18

ボーディングスクールへの支払いは、国際間の電信送金で行うのが今までの送金方法でしたが、数年前から学校が指定する入金管理機関への振り込みが徐々に普及し始め、現在ではFlywireと呼ばれる第三者機関がおおよそのボーディングスクールの入金管理を行っています。

手順としては、送金する本人の学校のアカウント内にこのシステムがあり、必要事項をオンラインで入力します。このシステムでは、支払い通貨を、日本円、アメリカドル、その他の通貨から選択できるようになっています。また、クレジットカードや、日本国内にある銀行のFlywire口座に日本円で振り込むことも可能になりました。

このシステムが導入されたことで、ボーディングスクールへの授業料等の送金は、とても便利になりました。気になる送金レートは日本の金融機関が採用するレートと同調しています。

この送金システムは、送る側、受け取る側、双方に利点があると思います。送金側が送金方法を複数選択できることで、煩雑とも言えた国際電信送金の書類作成の手間が省けました。着金の確認もFlywireが学校に確実に知らせますから、直接送金でメッセージの書き忘れなどで学校が受取人を探す手間から解放されました。システム上の言語も日本語の選択が可能です。
アメリカでTABSに加盟するボーディングスクールの8割以上の学校がFlywireを採用していると思いす。

これからおそらく、国際間の送金は、不正送金を防ぐためその管理が厳しくなると思います。実際に郵便局からの国際電信送金が今年になってから以前に比べてかなり厳密に送金目的、送金人、受取人の確認が成されるようになりました。
銀行もおそらく為替管理の強化はグローバル化が進めば進むほど、強まることは必定でしょう。

ボーディングスクールが採用したFlywireという入金管理システムによって、学校への送金は誰でも簡単に確実に行うことができるようになりました。健康管理システムのMagnus Healthと共にボーディングスクールの生徒管理は着実に進歩しています。

アメリカボーディングスクール-♯6 ランク2の学校群2019-04-16

<先週木曜日のブログに続きます>
今までランク5からランク3のアメリカ、ボーディングスクールの入学難易度について解説してきましたが、ランク2のボーディングスクール群について述べたいと思います。

ランク2のボーディングスクールは総生徒数が150名以下のとても小規模なボーディングスクールです。その目的とするところは、生徒ひとり一人の個別のニーズを補うことにあります。
日本の学校の規模に比べると、アメリカボーディングスクールは、ランク5の学校でさえ小規模と言えますが、ランク2の学校群は一般的にギフテッドチャイルドと呼ばれている特別な能力があり、学校という組織、団体ではその能力が発揮されない生徒の教育を主として対象として学校です。
一般的にラーニングディファレンス(LD)傾向のなかで、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、識字障害、難読症(dyslexia)、書字障害(dysgra-phia)などを持つ生徒を、寮生活を通じて中等教育で必要なカリキュラムを行いながら、それぞれのニーズに合わせた個別指導を徹底している学校群です。

ランク3のボーディングスクールでもLD傾向のある生徒を個別サポートできる機能を持っている学校はたくさんありますが、ランク2のボーディングスクール群は、ギフテッドチャイルドを対象としている学校です。但し、この学校群は、留学生のためのESLクラスはないところが多く、基本的に英語でのコミュニケーションができる生徒が入学の対象となることが現状です。

ランク2のボーディングスクールに入学するための英語力に志願者が達していない場合、日本の学年が終了する4月からアメリカの新学期が始まる9月まで英語力をつけるための対策が必要となるでしょう。

ランク2のボーディングスクールは、個別のニーズに対応するので、英語でのコミュニケーション力があれば、入学難易度は高くはありません。10代前半の生徒たちの英語力は、留学すればかなりのスピードで伸びていくので、早めに留学準備をすることでランク2のボーディングスクールに入学することが出来るでしょう。

日曜コラム ボーディングスクールのリビジットデイ2019-04-14

4月は日本の新学期が始まる月ですが、アメリカボーディングスクールでは
この月に9月の新学期に向けて、進学校を決める月です
合格した生徒を招いて1日体験入学をする日、

リビジットデイは4月に設定されます

入学候補者たちは、自分が学ぶにふさわしい学校かを決めるべくリビジットデイに
合格校を訪問し、既存の生徒たちと交流し、先生に自分の疑問をぶつけ、
昼食を吟味し、施設を再確認し、自分がやりたいことが出来る学校かを
この日に再度確認します

日本の私立高校にはないこのボーディングスクールの慣習に
日本とアメリカの私立中等教育の在り方の根本的な違いを感じます
リビジットデイは、訪問者、受け入れ側が緊張すると発想するのは
日本人的学校観で、アメリカ人は、特に受け入れ学校メンバーは
もろ手をあげてビジターを歓迎し、母校の自慢に終始します
そこには、やがて来たる受験勉強に対するいわゆる受験生的悲壮観はなく
新入候補生は、自らの好奇心と可能性に対する挑戦を
訪問校がどのように受け止めるかという
極めて楽観的、積極的な意識でリビジットデイに臨みます

なぜそのように積極的になれるかというと、結局、
「自分探し」という教育の目的を共有できるからではないかと思います
教育は誰のためでもない自分自身のために行うものです
では、自分自身は何のために教育を追求するのかということですが
それは成りたい自分を探すためではないでしょうか

教える側も教えられる側もお互いに未知なるものを追求するという
意識を共有できるから、おそらくボーディングスクールは日本的に
考えれば法外ともいえる授業料でありながら、
世界中から生徒を集めることに成功しているのだと思います

リビジットデイの習慣、日本の私立中学、高校でも行う学校が
近い将来出ることを期待したいと思います

アメリカボーディングスクール-♯5 2019年入学難易度2019-04-11

<火曜日のブログに続きます>
ランク3のボーディングスクール群の今年の入学難易度ですが、マサチューセッツ州、コネチカット州の学校は上昇傾向にあると思います。

Brewster Academy
Bridgton Academy
Cheshire Academy
Ethel Walker School
The Gunnery
Marianapolis Preparatory School
Marvelwood School
Cambridge School of Weston
Chapel Hill-Chauncy Hall School
Concord Academy
Cushing Academy
Darrow school
Gould Academy
Gow School
Grier School
Hebron Academy
Hoosac School
Hun School of Princeton
Kents Hill School
Kimball Union Academy
Knox School
Lawrence Academy
Miss Hall's School
Oxford Academy
Pennington School
Perkiomen School
Proctor Academy
Purnell School
Putney school
Salisbury School
St. Andrew's school
St. Thomas More School
St. Johnsbury Academy
Stony Brook School
Storm King School
Tilton School
Trinity-Pawling School
Vermont Academy
Washington Academy
West Nottingham Academy
Westover School
Wilbraham & Monson Academy
Williston Northampton School
Winchendon school
Worcester Academy

前回のブログでも述べましたが、ボーディングスクールの入学難易度は日本の私立中等教育機関に比べると、入学の難易度は年によって大きく変化するという特徴があります。
偏差値という便利な入学難易度の物差しがボーディングスクールにはありませんが、その理由は、入学考査方法の違いによるものではないかと思います。TOEFLやSSATといった英語力、数学力を判定するテストだけで合否が決まらないボーディングスクールですから、インタビュー、出身校での成績、特技、特性などを数値化することにボーディングスクールや関連教育機関は関心を示さず、独自の基準でそれぞれの学校の入学難易度は自然に決まっていきます。

更に、選ぶ側も数値やデータよりも自分との相性を重んじます。

ボストン、ニューヨークというアメリカ有数の大都市のあるマサチューセッツ州、ニューヨーク州は、国際線の乗り入れも多く、交通至便なこともこの2州のESLのあるボーディングスクールの入学難易度を上げる要因になっているのではないかと思います。
TOEFLが50点に届かない志願者は、この2州のボーディングスクールよりも北のニューハンプシャー州、バーモント州、メイン州のボーディングスクールのほうが最初の1年間の学校生活が無理なく送れると思います。
9年生からの入学であれば、11年生時にランク3、4のボーディングスクールにアップグレード転校することも可能です。
つづく