ニュージーランド-Columba College2017-09-25



Columba Collegeを訪問して、留学4年目を迎え、来年ニュージーランドの
大学に進学を予定している生徒と話すことができました。

高校にあたるYear11からYear13までの学年をニュージーランドで終了し、
この国の大学に進学する場合、TOEFL、IELTSといった英語力を示す
試験の結果を提出することは必要ないそうです。
その代わり、NCEAといわれるこの国独自の単位システムがあり、
その結果を大学に提出することになります。

ニュージーランドの場合、義務教育は16歳までで終了します。

Year11(日本の高1に相当)では、必須科目は、国語としての英語1科目、
数学1科目、理科1科目です。
それ以外の科目は、すべて生徒自身が選択します。
Year12では、必須科目から理科がなくなります。
そして、Year13という最終学年では、すべての科目を生徒が選択します。

ニュージーランドの大学進学を目指している今回会った生徒は、
エッセイ(読書感想文、テーマを決めた論説文等)作成しているそうですが、
A4判の用紙に2枚以上のボリュームが求められ、
その文字数は2,000字以上になるのだそうです。

Columba Collegeは統合校(Integrated)と呼ばれている種類の学校に
分類され、生徒に要求する学力は公立校(Public)よりも高いことが、
NCEAの結果を見ても明らかです。

統合校とは、私立として創立された学校で、現在は国が学校経費のうち、
先生や学校スタッフのための費用を支払うというものです。
ニュージーランドでは、完全に独立した私立学校としての初等、
中等教育機関の数は極めてその数が少なく、公立学校と統合学校が
そのほとんどです。

Columba Collegeには寮があり、日本からの単身留学生は、
11歳以上であれば、寮生として受け入れることができます。
この学校では、留学生がホームステイを選択できるのは
Year11以上の学年になってからだそうです。
つづく

休日コラム 彼岸の中日2017-09-23

今日は秋分の日、彼岸の中日ですが、我が家では昔からこの日は、
子どもたちが実家に集まり、だんごとおはぎを作って食べます。
母が特別養護老人ホームに入居後も、実家に子どもたちが集まり、
女衆がせっせと上新粉を熱湯でとき、「アチチ、アチ、アチ」と言いながら、
だんごをせっせと捏ね、おはぎを作って、男衆は普段は口にしない
甘いものを食べて、酒を酌み交わしながら、世間話に花を咲かせます。

私は今日の夜からニュージーランドに出張するので、準備も兼ねて
オフィスに出かけるので、お彼岸を実家で過ごすことはできないのですが、
家内は私を駅に送った後、だんごとおはぎづくりの準備をして、
実家に出かけます。

今年は父の十三回忌、そして母は、今特別養護老人ホームから、
病院に移り、療養中なのですが、お彼岸の行事は実家で行われます。

余談ですが、お彼岸に食べる、ぼた餅とお萩という甘くてボリュームのある
団子は、春は牡丹が咲くからぼた餅、秋には萩が咲くのでお萩と言うのだと、
家内が言っていました。

先日、ニュージーランドの学校スタッフから、
現地では今日の真夜中に、夏時間に切り替わる旨のメールが届きました。
英語で春分、秋分の日のことを、vernal equinoxと言います。
地球と太陽の位置関係を物理的に表したような言葉で風情は感じられません。
この日が国民の休日になることもありません。
感謝祭にターキーディナーはあっても、
この日のために特別な料理はもちろん何もありません。

日本では、彼岸の中日は、稲作の開始と終わりといった意味があるかどうか、
後ほど、ウェブで確認することにして、
この習慣は、農耕の伝統が昔のようには存続し得なくても、
なくなってほしくないと思うのは、私だけでしょうか。

次の世代への文化習慣の継承は、私の世代が一所懸命に取り組む
とても興味深いテーマではないかと思います。

#5 ボーディングスクールへの出願-成績証明書2017-09-22

ボーディングスクールへの出願では、過去3年間の成績証明書を提出するのが一般的です。成績証明書に定形的な書式はありません。それぞれの学校が独自の書式で作成します。オンライン出願においては、成績証明書は、出願生のアカウントに指示通りアップロードします。

成績証明書の作成および提出は、出願生が自校に依頼すれば、それ以降の手続きにおいては、学校間で行いますから、生徒自身が作業に直接かかわることはありません。

英文の書式を持っていない日本の学校は少なくなりましたが、もし英語の成績証明書がない場合は、コンサルタントやエージェントに依頼すれば、簡単に入手することができます。

成績証明書の提出で注意しなければならないのは、ボーディングスクールに入学が決まった後、自分が通っている学校の最終成績をこれから入学するボーディングスクールに提出しなければならないことです。
日本の中学校以上の学校の入試においては、合格決定後に既存の学校の最終成績を合格先校に提出するという習慣はないと思います。アメリカでは、中学以上の受験の場合、合格以降でも最終成績を要求されるのが当たり前になっています。

提出された成績にD評価(1~5評価においては2以下)以下の成績があると合格取り消しということを明記している大学もあり、実際に合格を取り消された生徒もいました。

組織よりも個人を重んじるアメリカならではの教育文化がそこにはあるように思います。しかしながら、もし日本にそのような教育文化があったとすれば、
D判定という結果が出る前に、担当の先生から生徒に再三の注意や警告があると思います。

アメリカでは注意や警告が必ずしも発せられるわけではありません。

それは担当する先生個人の判断によるものですから、先生の人となりを見抜いて、自らを管理する責任があるとアメリカでは理解されます。そして何よりも、合格で気を抜かずに最後までクラスに出席し、課題をこなすという当たり前のことを行うことがボーディングスクールでは求められます。

アメリカ大卒者の年俸-Suffolk University2017-09-21

ボストンにあるSuffolk Universityの説明会がコンサルタント、エージェント向けに開かれました。
1時間あまりの学校説明のなかで、とてもユニークと思えたのは、この大学を卒業した社会人の年俸が紹介されたことです。その内容を下記リストにします。

CAS学部卒業生:43K
Sawyer Business School卒業生:47K
MBA卒業生:76K
MBA以外の大学院卒業生:71K

CASとはCollege at Scienceの略、日本でいえば理科系です。Kというのはゼロを3つつけることの省略ですから、日本の大学卒業生の年俸に比べると、かなり高いように思います。

また、MBA卒の年俸は現在のレートで換算すると800万円を超えます。アメリカの場合、4年生大学を卒業して、即、MBAに行くというのは多くはありませんから、MBA修了者の年齢はかなりばらつきがあると思いますが、このような情報が示されれば、入学希望者の学習欲や将来の具体的なプランを作るための良い刺激になると思います。

このような結果を支えているのは、学校側の積極的な企業との連携です。Suffolk Universityのみならず、アメリカの大学では企業でのインターンシップは当然と考えられています。

企業とのコラボやインターンシップ、さらには、卒業生の平均年俸の公開など、日本の大学の実情とはかなり違っているのではないでしょうか。そこには、学問を学ぶ場所としてのプライドや独特の権威といったものがあり、卒業生の年俸を公開するなど、日本の大学の場合、ありえないのではないかとも思います。しかし、学ぶ側の本音としては、実は、この情報はかなり興味や関心をそそられるばかりではなく、重要な手がかりとなりはしないでしょうか。

Suffolk Universityの説明会に参加して思ったのは、大学での学習のありようです。彼らが示した卒業生の年俸はあくまでも彼ら独自の調査によって出されたものです。
アメリカの場合、年俸は会社の業績と本人のそれとによって変化します。日本のように入社してしまえば、年俸は変わらないという概念はだれも持っていないでしょう。故に、上記の数字はあくまでも大雑把な目安でしかないことを志願者たちは知っているように思えます。
そのような前提のもとで、学校説明会では、堂々と志願者が知りたい情報を提供する彼らの積極性に感心しました。

最後になりましたが、ボストン市内にあるSuffolk Universityの基本情報を下記に示します。

Suffolk University
創立年:1906
総学生数:8046人
学部生:5568人
大学院生:1263人
Law School生:1218人
留学生数:1200人(23%)



#4 ボーディングスクールへの出願-共通願書2017-09-20

<前日のブログに続きます>
14日のテーマと同じ共通願書に戻ります。その理由は、ボーディングスクールの出願でペーパーによるTABSの共通願書がウェブからなくなったからです。これからボーディングスクールに出願する留学生は、オンラインによる共通願書を使わざるを得なくなります。

日本からの出願者にとって、共通願書のみの出願はペーパーベースの出願にくらべると融通が利かなくなります。入力は手書きがなくなります。ということは、キーボード操作に不慣れであれば、相当な時間を費やすことになります。また、入力方法とその操作もすべて指示は英語ですから、基本的に英語の理解が必要にもなります。

前日のブログで述べましたように、推薦状もオンラインによる提出になりますから、依頼する先生が英語を理解できまた書けなければ、それを理解できる先生あるいはスタッフ等からの支援が必要になります。

なぜ、TABSがペーパーベースの共通願書を廃止したかは、ウェブでの説明はないようですが、あるアドミッションスタッフはGone are the days of paper.という文語表現で紙の時代の終焉を告げています。Goneが文の先頭に来ているところに紙(出願)が過去のものになったことが強調されています。

ランク4のPeddie SchoolからIECA(アメリカのボーディングスクールを中心としたコンサルタント協会)メンバーに送られてきた10月のアジア訪問プランを見ると、上海、北京、シンセン、台北、香港、ハノイ、ソウルとあります。残念ですが、東京も大阪もないのです。
ランク4以上のESLのないボーディングスクールは、日本のマーケットが極めて小さいことを熟知しているように思います。したがって、あえて訪問しても生徒を獲得できないと彼らは判断しているように思います。

他の英語圏の国々と違い、アメリカのボーディングスクールは、大学と同様に出願に関しては、志願者と受け入れ側の便宜を図るために共通化が進んでいます。しかし、共通化による出願作成のための操作基準、語学力基準が高くなると、それを乗り越えるだけの基礎知識が志願者に求められます。

出来ることであれば、日本の学校も含めて共通化による対応を検討できないものかと切に思います。出願する生徒の英語力とIT力は、生徒自身の問題として乗り越えるべきですが、オンラインの推薦状作成に関しては、日本の学校でぜひ対応していほしいと思います。