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#2 ジュニアボーディングスクールで学ぶメリット2018-10-21

<木曜日のブログに続きます>
私のボーディングスクールランキング4-5のボーディングスクールを訪問しています。

高校、大学からの海外留学が主流を占めるなかで、小学校の高学年から中学にかけて、ボーディングスクールへの留学に取り組んでいる私にとって、早期留学メリット、デメリットを追求することは、至上のテーマです。

前回のブログでは、アメリカのボーディングスクール入試においては、総合的人間性が求められることを述べました。その核心としてジュニアボーディングスクールで学ぶメリットを再考します。

日本では、英語力の評価としては、TOEFLが基準になりつつあります。しかし、アメリカにおいては、TOEFLは単なる英語力を計るための一つの道具に他なりません。TOEFLがたとえ満点であっても、ランク4以上のボーディングスクールへの入学は決して予測できません。

前回のブログで私は英語力をジュニアボーディングスクール留学生においては副産物と述べました。では、主産物は何かということになります。

その解答は、自分の可能性を伸ばすことに見出せます。

学力は、あくまでも本人の可能性の一有力分野であり、学力の優位性のみで、本人の人生を決めるような判定はしたくないというのがボーディングスクール、ひいては、大学においても志願者の合否を決める要素としているということです。

ボーディングスクールは総合的評価を尊重するがゆえに、面接の重要性をしっかりと認識しています。この姿勢は、日本では入社試験に似ているのではないでしょうか。
彼らは面接を重視します。その要点は、魅力的な自己表現、自己特性の合理的説明、志望校での自己可能性の追求、好奇心との相性などです。このような要素に対する会話のリズムがなければ、いくら完璧な受け答えをしたとしても担当アドミッションスタッフへの志願者の印象は陽性には働かず、結局、合否判定会議における結果は期待できません。

人としての素養を評価されるボーディングスクール入試においては、その前段階におけるジュニアボーディングスクールでの留学体験が重要な総合判定の要素となることは間違えありません。
すなわち、この志願者はアメリカで中学時代をボーディングスクールで完結することができたということです。
ジュニアボーディングスクールの数は10校程度で、マサチューセッツ州、コネチカット州に8校が集中しています。
ボーディングスクール、ジュニアボーディングスクールの交流は活発ですから、お互いを良く知っています。その関係を含めて、ジュニアボーディングスクールで学ぶメリットは、英語力の向上のみならず、本人の人格形成にとって重要なものと言えると私か確信します。


#1 ジュニアボーディングスクールで学ぶメリット2018-10-18



ジュニアボーディングスクールで学ぶ最大のメリットは、次の高校進学のために十分な準備ができることです。

準備の最大の要点は、英語の総合力の取得と更なる向上にあると思われがちですが、実は英語力というのは、中学時代の留学においては、あくまでも副産物と考えるべきではないかと思います。

今まで折に触れて述べてきましたが、高校としてのボーディングスクールへの入学に必要なのは、TOEFLの点数のみではありません。

挿入的余談で恐縮ですが、海外の高校を終了した生徒が日本の大学を受験する時の合否予測でおおよそTOEFLの点数で国立、私立を含めてその合格率が予測できることと比較すると、アメリカの入試がにほんとは全く別であることが良く解ります。余談を終わります。

入学を希望するボーディングスクールの難易度に関わらず、その入試に必要な項目は、おおよそ下記のように決まっています。

★ 成績証明書
★ 3通の推薦状
★ 本人の5項目程度にわたるエッセイ(作文)
★ 面接
★ TOEFLスコア(ランク3の学校ではTOEFLJuniorも可の学校あり)

これらの要素の総合評価で志願者の合否が決まるわけですが、ボーディングスクールが判定したいのは、あくまでも志願者の現在の人間としての完成度合いと、その伸びしろにあると思います。

人間としての完成度合いを14-15歳の生徒に求めるのは、中等教育の範疇では時期尚早と思われるかもしれません。その基礎を作るのが中等教育の根本であり、基礎学力こそが合否の基準となるべきであるかもしれませんが、今回訪問したランク4の学校のアドミッションスタッフが共通して述べたのが、志願者の「学力はもちろんのこと、それ以外に自分の追求したいことと、学校が提供できることの相性」だったのです。

その相性を徹底して追及するために、英語力、成績といった基礎学力とともに、リーダーシップ、学力以外の芸術、スポーツ、音楽、創作などにおける個性、人生の価値観、好奇心の度合い、時間の使い方(タイムマネジメント)などを、アドミッションスタッフは真剣に志願者ひとり一人から探し出したいのです。

そのために学校運営に共通の視点を持っているジュニアボーディングスクールの存在は、ボーディングスクールスタッフにとってとても解りやすく、共感しやすい要素なのです。
ジュニアボーディングスクールでプロクター(学生寮長)を務めれば、それはリーダーシップという点において、大きな合格加点になるでしょう。また、スポーツ活動や芸術活動において顕著な実績があれば、学業外での志願者の個性を示す加点となるのです。
つづく

教育の多様性-於マサチューセッツ州ボストン2018-10-09

アメリカでの学校訪問、同行するご家族より1日前にボストン入りしています。
異文化のなかに単身でいると、その訪問回数に関わらず新たな発見や
驚き、そして感慨深いものを感じることができます。

今回の学校訪問の旅を始めるにあたり、ネットの活用の多様さと、
ボーディングスクールの教育の多様さに思い至っています。

ボーディングスクールでは、中学、高校に関わらず、
ネット情報を活用することは必須になっています。
教科書の注文、健康管理情報の入力、成績や生徒の学校医生活管理は、
もはや紙媒体によるコミュニケーションは
ボーディングスクールにおいてはなくなりました。
それは、すなわち留学生はすべてパソコンの基本操作と入力が
必須であることを意味しています。

TOEFL、SSATといった英語力試験ももはや紙による解答ではなくなっています。

ボーディングスクールにおいては中学時代から、
先生が生徒に課する課題の調べもの(リサーチ)に関しては、
ネット活用が必須です。
好むと好まざるとにかかわらず、留学生たちは10代の初めから
ネット世界に飛び込んでいくことになります。

調べることに関しては、瞬時に回答が返ってくるネット情報の世界においては、
情報をどのように活用するかが大きな問題となることは言うまでもありません。

ボーディングスクール教育においては、
日本では当たり前の膨大な暗記知識は求められてはいません。
暗記する時間は、考える時間になります。
考えるのみならず、ディスカッションによる意見交換、また自分の意見の
発表が文科系クラスにおいては中心となると言っていいと思います。

ネットを活用した教育を盛んに取り入れる一方で、クラスにおいては、
人とひととのつながりを基本とした情報交換が伝統的に
継承されていると言えるでしょう。

留学生たちは、今までの教育と全く違ったアプローチと手法に戸惑いながらも、
新たな価値観を見出していくことになります。
つづく

ジュニアボーディングスクール―学校選定の要素2018-09-27

アメリカのジュニアボーディングスクール、東海岸に集中しているその学校群を前回のブログに続き再度下記に掲載します。括弧内は順番に寮生受入れ学年、寮生数/総生徒数を表します。

★Cardigan Mountain School(6~9:200/225)
★Eaglebrook School(6~9:205/256)
★Fessenden School (5~9:105/528、注:通い生徒幼~9)
★Hillside School (4~9: 102/160、注:通い生徒幼~9)
 
Fay School(7~9:148/466、注:通い生徒は幼~9)
Rectory School(6~9:246/148、注:通い生徒は幼~9)
Rumsey Hall School (5~9:139/335 、注:通い生徒幼~9)
Indian Mountain School (6~9: 82/239:注通い生徒幼~9)
Bement School (3~9:43/219、注通い生徒幼~9)
North Country School (4~9:48/68、注通い生徒4~9)
 
ボーディングスクールの入学難易度は一般的には、総生徒数と寮生数対総生徒数の比率でおおよそ決まります。例えば、テンスクールズの中でも最難関校と言われているPhillips Exeter Academy 、Phillips Academy Andoverの寮生対総生徒数はそれぞれ863/1084、851/1154です。
高校としてのボーディングスクールの入学難易度のおおよその目安は寮生数が300人以上で、寮生対総生徒数比が8割を超えるような学校は私の基準のランク4にあたるESLのない学校で、TOEFLの点数も最低でも80点くらいが目安となります。

ボーディングスクールに比べてその数が十分の一程度のジュニアボーディングスクールにおいては、上記の基準が当てはまるわけではありません。

上記10校のなかで、最も高い英語力を要求するのは、Fay Schoolです。TOEFL Juniorの点数は最低でも800点くらいは必要でしょう。Rumsey Hall School、Fessenden School、Bement Schoolは、インタビューで英語でのコミュニケーションがこなせないと入学は難しいと思います。もちろん、英語力だけの要素で合否が決まるわけではなく、英語力がたとえばTOEFL Juniorで700点くらいであっても、スポーツ、芸術分野で秀で、学習意欲や好奇心旺盛な態度がインタビューで示すことができれば、合格の可能性はあります。
つづく

ジュニアボーディングスクール―入学難易度2018-09-25

ジュニアボーディングスクールは、その数が全米でも10校あまりと、高校としてのボーディングスクール、さらには大学の数と比較すれば、かなり少ないという特徴があります。その理由は、寮生を受け入れ、9年生までの学校というニーズが高校、大学に比べてかなり少ないからにほかなりません。

アメリカボーディングスクールの特徴といっていいと思いますが、一貫校で入学難易度の高い学校はありません。高校は9年生から12年生までの4年間が主流を占め、ランク5、ランク4のボーディングスクールで中学校が併設されている学校はありません。

下記、アメリカジュニアボーディングスクールのリストです。★印は男子校、括弧内は州を示します。

★Cardigan Mountain School(NH)
★Eaglebrook School(MA)
Fay School(MA)
Rectory School(CT)
Rumsey Hall School (CT)
★Fessenden School (MA)
★Hillside School (MA)
Indian Mountain School (CT)
Bement School (MA)
North Country School (NY)

5-6年生から寮生を受け入れ、9年生で終わる上記の学校の入学難易度は、高校としてのボーディングスクールに比べるとかなり低いと言えます。また、英語力を示すテストはTOEFL Juniorを提出することになります。上記、すべての学校がTOEFL Juniorを要求するわけではありません。しかし、インタビューはいずれの学校も必須となります。

出願に関して必要な書類は、前回のブログで書きました。また、Fay Schoolを除くジュニアボーディングスクールは、ローリングアドミッション方式を取っていることも述べました。出願条件がすべてそろえば、合否は一週間程度で出されることになります。

高校としてのボーディングスクールに比べると、英語力、学力の要求度に格段の違いがあるジュニアボーディングスクールですが、その理由は、10代前半の生徒の柔軟な異文化適応力にあるといっていいと思います。
ジュニアボーディングスクールは自らの留学生受け入れの経験から、彼らの英語力が最初の半年ほどで、たとえ入学時に英語力がゼロに近くても、生活に困らないくらいになることを十分に知っているのだと思います。

9月の新学期がスタートして、そろそろ1か月になろうとしています。来年度の入学を考えるご家族にとっては、これから学校訪問、そして出願書類提出と年末までに行うべきことが明確になる時期です。