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一人欠ける家族―ボーディングスクール留学2018-08-21

留学によって家族が一人欠けると、それまでとは違った家族の日常が始まることになります。食事の準備、洗濯物の量、土日の過ごし方などに当然のことながら、変化が見られます。しかし、一番大きな変化はお母さんの意識にあるように思います。もちろん、お父さんにも意識の変化がありますが、仕事が基本となっているお父さんにとって我が子の留学前、留学後でその接点が大きく変化するかというと現実的にはそうではありません。

お母さんにとって、我が子の留学による意識の変化は、留学前のほうがいろいろと想像することが多くあり、落ち着かないのかもしれません。その落ち着きのなさの最も大きな原因は、これから留学をする我が子の日常生活にあります。

今までの学習ルーティーンとは、まったく違った世界が留学ですが、我が子の日常には、なんら変化がありません。留学先で求められる英語力、自主的発言力、寮生活においては、身の回りの整理整頓、洗濯物の管理、朝の準備など、「これで大丈夫?」というのが、おおよそのお母さんの本音と思います。

「留学後の寮生活の厳しさ、アナタから子どもに言ってください」とお父さんにお願いするお母さんは、ほとんどいないのではないかと思います。お父さんの力を借りるまでもなく、どのようにしたら、寮生活という今までにはなかった社会を我が子に認識させるかは、結局のところ本人が痛い思いや辛い思いをしながら学習するしかないという結論に達するわけです。

留学を直前にしてもなお、持ち物の整理や書類チェックなどが親任せであることを不安に思うのがお母さんの本音で、仕舞には親子で準備を完了するのが、渡航の当日というのが現実なのかもしれません。

これから一人欠ける家族になると、お母さんの心の中の一抹の不安は、それが現実を迎えるとどのように変化するのでしょうか。
つづく

日曜コラム―趣味の世界2018-08-19

ボーディングスクールでは、生徒たちの趣味や興味を大切にします。
勉強することと共に、趣味や興味を追求することが、生徒のやる気や
好奇心を刺激すると彼らは考えています。

私もその考え方には大いに賛成しています。
興味を持つことが多くあり、それらを続けることができれば、
生活にメリハリがあり、元気のもとになり、
仕事の質と量を向上させると考えています。

そのようなコンセプトのもと、趣味のオートバイをより楽しく乗ることが
できないものかと考え、調べたところ、自宅から20キロほどの距離に
ロードバイクのサーキットを見つけました。
ネットには、ヘアピンカーブを疾走するライダーの写真や、
ホームストレッチを駆け抜けるバイクなど、
日本の著名なサーキットなみの画像があります。
このサーキットは、一般にも開放されていて、一定のルールのもとで
誰でもライセンスなしでバイク走行ができるとあります。

そのサーキットは地方の飛行場の敷地内にありました。
大きな川によって作られた河川敷のような地域でバラック建ての管制塔の
周辺には、セスナ機が十数機ありました。
サーキットの案内を示す看板はどこにもなく、人に道を尋ねて
無舗装の道を行くと、バイクの爆音が聞こえてきました。
縦横300メートルくらいの広さのところに、舗装されたコースが作られ、
オフロード仕様のバイクにロードタイヤをつけたようなバイクや
フルカウリングでゼッケンがついているバイクなど、
十数台のバイクが1週1キロに満たないコースを
フルスロットルで駆け抜けていきます。

音、スピードに圧倒されました。

ホームストレッチにかかるところで、一台のバイクが転倒し、
流れ止めのタイヤに激突、ライダーはバイクから投げ出され、
3メートルほど回転しましたが、ゆっくりと立ち上がりました。
コースに転倒者がでると、安全のため走行車はすべて、コース外に出るようです。
倒れたバイクと人が施設中央のパドックと思しき場所に移動して、
また爆音と疾走が再開されました。

公道では、その加速の良さで、優位に立てる私のトライアンフボンネビルですが、
このコースでは、その大きさ(860CC)と重さ(240キロ)、
そして何より、ライダーの技量故に、常連ライダーの迷惑になるばかりでしょう。

それでも、どうにかこのサーキットを走る方法はないかと思い巡らせています。

「趣味の世界も面白い」、この驚きが一層、好奇心を刺激します。


子どもたちの可能性―ジュニアボーディング サマー スクール2018-08-17

ジュニアボーディングスクールへの留学を目指す生徒は、小学校の高学年でなるべくそこで行われるサマースクールに参加することを勧めています。

新しい環境への適応力や語学習得力に柔軟性があるばかりでなく、学習スピードもかなり速い彼らとはいえ、まだ自己確立には程遠く、親元を離れて長期の生活に入るのですから、1か月ほどのサマースクールへの参加は、長期留学に向けてとても有力なチャレンジの機会になります。

幸いなことに、サマースクールでうまく行かなかったという生徒は過去10年間にはいませんでした。

10歳から12歳くらいの子どもたちの生きる力には毎年のことですが、感動します。渡航前の数か月、本人たちに隔週で会って、英語の文法を教えたり、インタビューでの受け答えの練習をしたりするのですが、その時に正直なところ私が感じることは、これで親元から離れてやっていけるかどうかという一抹の不安です。積極的なやる気を感じることができず、注意力も散漫になることが多く、英語力もないとなると「大丈夫だろうか」と思うのも自然のことです。

他人ですらそのように感じるわけですから、当の本人の不安はいかばかりかということになります。

そのような彼らが、今の時期、日焼けした顔で挨拶に来てくれた時、私は一瞬、言葉を失います。話すよりも、褒めるよりも、一瞬の沈黙後、「オー、お帰り」としか言えないのです。楽しかったこと、辛かったことなど、いろいろと質問はあるのですが、そのような流れに会話が整うまで30分くらいかかります。
その間、私の質問は極めてあいまいな言葉になって彼らに発せられます。

―ヨオどうだった、元気そうでなにより、イヤーご苦労

などと大人が子どもと対峙して、何かを引き出そうとするとき、こちらが安心感と嬉しさが入り混じって、しばし、コンサルタントであることから解放されてしまうのかもしれません。

英語力はほとんどなかったのに、この平然とした態度は一体、どこから生まれるのかということを体感できるのは、コンサルタントという仕事の特権なのかもしれません。
親に付き添われなくても11歳の子どもが、電車を乗り継ぎ、帰国の挨拶に来てくれる、これも教育の一分野と私は一人で納得しています。彼らの数年後、その可能性について思う時、わくわくしてきます。おそらく、コンサルタントのその意識を子どもたちも感じ取っていると思います。

可能性を無駄にしない、それを彼らが留学を通じて学んでくれればと思っています。

#5 学校訪問-午後の学校訪問について2018-08-15

<13日のブログに続きます>
午後の学校訪問は、午前中の訪問校と違って、学校間の移動距離が長くなります。従って、いろいろな要素から予定通りに訪問できない可能性も多くなります。

予定通りに学校訪問を行うために、最初の訪問校に着いたら、アドミッションスタッフに学校を出る時間を明確に伝えます。更にツアーガイドの生徒や時には学校スタッフにもツアーの終了予定時間を告げることです。気の利いたアドミッションスタッフであれば、こちらが学校を出る時間を告げる前に、それを質問してくれますが、それを期待していると、言うタイミングを逃してしまいます。施設見学も同様にガイドが自己紹介をしたら、こちらから終了時間を特定しておくことをお勧めします。

学校訪問の1校の滞在時間はおおよそ2時間ですが、1時間半で終わらせてもらいたいこともありますし、授業参観などを希望すれば3時間くらいになる場合もあります。時間管理を学校に任せっきりにすると予定が大きく狂うということも知っておく必要があります。

交通事情などにより予定通りに学校につけない場合の対処は、前回のブログで述べました。とにかく安全第一です。交通渋滞を抜けて、道が空いているからといってフリーウェアを制限スピードよりも10マイル以上の速さで飛ばすと、スピード違反でつかまることもアメリカ、カナダでは十分にあり得ます。

午後の学校訪問では、学校間の移動とともに、昼食をとる時間も必要になります。余裕があれば、訪問校のダイニングホールで昼食を先生と共に摂ることも、ボーディングスクールでは普通に行われています。午前中の訪問校にレストランを推薦してもらうのも良い方法です。そのような余裕がない場合、便利なのがガソリンスタンドです。アメリカでは給油のみのガソリンスタンドは珍しく、コンビニエンスストアの機能を持ったものが標準です。
日本と違って、フリーウェイにドライブインはめったにありません。自由に乗り降りができるので、食事を摂る時は、みなフリーウェイを降りて行うというのが一般的で、アメリカでは日本のようにドライブイン文化は発展しませんでした。

もしかすると、アメリカでは食に対する愛着やこだわりがないから、このような結果になったのかもしれません。

2校目の学校訪問が終われば、時間的な制限からは解放されますが、最初のうちはなるべく日没前にホテルに着けるように訪問プランを立てることをお勧めします。
また、あらかじめ、ホテルにレストランがついているかどうかを確認しておけば、夕食をとる最良のタイミングを計画することもできます。

以上、学校訪問を実践する具体的な方法を、私の38年間の経験から述べさせていただきました。このシリーズが学校訪問をするご家族にとって役立つものになれば幸いです。

#4 学校訪問-宿泊施設手配など2018-08-13

<10日のブログに続きます>
学校訪問のための宿泊施設については、訪問校のウェブにホテルやB&B(民宿)などの紹介があります。Lodging、Accommodations、Hotelsなどのキーワードで検索してみてください。それらの情報は、おおよそがadmissionページのなかにリストされています。宿泊施設情報だけでなく、レストラン情報もおおよそのボーディングスクールが訪問者のために掲載しています。

ヒルトン、シェラトン、ホリデーインなど、アメリカで主要なホテルは、日本にも事務所があり、電話一本で予約することが可能です。一般的にウェブ上のホテル予約サイトからの予約は、受け入れ側としては、優先順位が高くないようです。宿泊者にとってあまり便利でないエレベーターから遠く離れている部屋が手配されることが多いので、オペレーターに質問や注文ができる電話予約がいいと思います。宿泊料金もネット予約と電話予約でそれほど変わるものではありません。

午前中の学校訪問を確実に行うために、学校近くのホテルに前泊し、余裕を持って学校に到着するようにします。ボーディングスクールは、日本の学校とは異なり、どの学校でもアドミッションオフィスは独立した建物になっていて、訪問者のための待合室があります。学校の規模が大きくなればなるほど、訪問者も増えるわけですから、待合室も機能や訪問者の使い勝手が良くなるように工夫されています。ですから、20-30分前に学校についても退屈したり、時間を持て余したりすることはありません。
コーヒー、紅茶、ソフトドリンク、そしてクッキーなどは、セルフサービスになっています。時間的に余裕があれば、アドミッションオフィスの周囲を散歩することもできます。

もし、何らかの理由で訪問時間が20-30分遅れるとしても、ドライブは安全第一です。できれば、その旨、電話するのが望ましいですが、それができなくとも予約がキャンセルされることはありません。アドミッションスタッフは、快く迎えてくれることでしょう。そして、可能なかぎりのリスケジューリングをしてくれます。

訪問者に対する対応の良さはボーディングスクール教育のなかで、そのホスピタリティの部分を象徴しているように思います。