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#3 学校訪問のルートと交通手段2018-08-10

<8日のブログに続きます>
アメリカボーディングスクールは東海岸地方に集中しています。マサチューセッツ州とコネチカット州を中心として、北から南下する方法と、南から北上する方法があります。
南下する場合の到着空港は、メイン州のポートランド(オレゴン州のポートランドではありません)、北上する場合に起点となる空港はワシントンDCにあるダレス国際空港です。

交通手段は長距離移動を中心にサービスを行うリムジン会社を使うか、レンタカーを使って移動することになります。私は冬期学校訪問(1月~3月)を除いては、レンタカーを利用します。HERTZレンタカーは会員登録をすれば、現地空港で自分の名前を予約ボードで確認し、指定された番号に駐車されている車でそのまま走れます。事務所で登録する手間が省けます。カーナビは予約しておけば、駐車スペースを出る時のチェックインで受け取ることが可能です。
6日の手順のところでも述べましたが、アメリカの場合、HERTZでは手数料はかかりますが、借りる空港と返す空港が違っても問題ありません。車の大小や車種も選ぶことができます。

長期にわたるボーディングスクール留学においては、リムジンサービスよりもレンタカーを借りるほうが、圧倒的に便利で自由が利きます。ニューヨークやボストンなどの大都会を除けば、日本よりはるかに道は空いています。日本で車を日常で運転する人は、大都市の空港を避けて、レンタカードライブを一度、体験することをお勧めします。

さて、ボーディングスクール訪問のルート作成ですが、原則は午前1校と午後1校、1日2校を訪問し、水曜日は1校ということを念頭において考えます。
時差ボケ対策としては、土曜日に日本を出発して、その日の夜に現地に到着します。日曜日にレンタカーで1校目の訪問校近くのホテルに移動し、月曜日の午前の学校訪問に備えます。
日曜日に余裕をもつことで、月曜日からの学校訪問に集中することができます。

1日の平均的移動距離は150キロから200キロほど、時間は3-4時間程度のドライブを3日くらい続けると、体も疲労してきます。できれば、日没前にホテルに入り、十分な睡眠を取ることも考えてドライビングルートを作成します。
つづく

#2 教育の基礎とは―ボーディングスクール留学2018-07-09



<金曜日のブログに続きます>
教育の基礎が、知識習得にありそれを一定量まで確実に増やすことが基礎学習の確立というのが今の教育の本流だとすれば、グローバル社会から遠ざかることになるのではないかと思います。
ネットを通じて、世界と繋がる現代では、発想力や独創力などの考える力が求められます。考える力は、問題解決力や率先性などプラスに作用するように思います。その力こそが基礎学習で養われるべきとボーディングスクールでは考えられているように思います。

発想力、想像力を養うことと、知識を増やすことは別なことのように思います。

社会に出て、どれだけ学生時代に学んだいわゆる基礎学習が役に立つでしょうか。もし、それが役に立つことが少ないのであれば、実社会において必要な能力を基礎学習のなかに組み込むことはできないのでしょうか。
社会に出てから求められる力は多様と思いますが、少なくとも知識よりは、創造性や発想性が優位に立ち、時間の使い方、問題解決への積極的な姿勢、思いやりや協調性がそれに続く要素になるように思います。

このような社会性は、暗記教育によって培われるものではありません。

ボーディングスクールでは、暗記のための学習時間をそれほど多く取ることがありません。また、学校の授業以外での補講もほぼありません。1日、寮生が自由に使える時間そのものが2-3時間で、それ以外の時間はおおよそ学校側が決めたプランで動いていきます。また、土日といえども、ある程度のスケジュールがあり、完全自由時間などというボーディングスクールは、アメリカでは皆無に等しいと思います。
留学生たちは、ボーディングスクールの時間の使われ方に驚き、戸惑い、1-2か月は迷走することになりますが、その間に教育の基本が日本のそれとは劇的に変化したことを、体で学び、日常の時間の使い方をボーディングスクール方式に順応していくことになります。
つづく

#2 大学訪問―施設案内について2018-06-27

月曜日のブログに続き、マサチューセッツ大学、アムハースト校の施設見学を例に取って、キャンパスツアーの内容を解説します。
前回の訪問ルートは下記です。

1 The Robsham Memorial Visitor’s Center
  訪問者の集合場所、施設見学のスタート地点
2 Isenberg School of Management
  この大学の教育内容の概説と授業についての解説

3 Fine Arts Center
アメリカにおいては、大学の規模の大小にかかわらず、「芸術」に関する取り組みはかなり積極的と言えます。この大学の場合、絵画、音楽、そして演劇などの学習機能がこの建物には、備えられています。
具体的には、2000人収容のコンサートホール、575名収容の劇場がアートセンターという建物の中に設置されています。もちろん、それぞれの分野の教室も完備され、個人レッスン教室、アトリエ、作品展示場などもあります。
この建物が完成したのは1975年と大学の歴史のなかでは、かなり新しいですが、総合大学という最高学府においても、芸術全般に興味をもつ学生のニーズに大学が真摯に目を向け、学生だけでなくその地域の芸術振興にも貢献しようとする姿勢が感じられます。

4 The Old Chapel
この大学を象徴するチャペル(礼拝堂)の創立は1885年です。日本の歴史でいえば、明治維新、間もない頃です。それ以来、この建物は教室、博物館、図書館、講堂としての機能を果たしてきたとあります。この大学が創立されたのが1863年ですから、教会としてお祈りを捧げるだけでなく、その当時は、大学の教育活動に欠かせない建物だったと思います。
本題を外れますが、アメリカの大学、ボーディングスクール、そしてジュニアボーディングスクールには、立派な礼拝堂が必ずといっていいほどあります。その建物は、宗派を超えて、信者の人たちが心を休める場でもあります。仏教徒、イスラム教徒、キリスト教徒の区別なく、彼らが瞑想したり、お祈りを捧げたりする場としてチャペルはあります。
もちろん、アメリカですからチャペルが建てられた当初は、クリスチャンの人々のお祈りの場、集会の場であるわけですが、その機能はグローバル化が進むにつれて、宗派という枠を超えたといえると思います。
つづく

#5 現代の教育2018-05-25

<昨日のブログに続きます>
中等教育におけるボーディングスクールとジュニアボーディングスクールへの留学で、夏休みほど大切な時期はないと思います。その3か月間で達成すべきことは何でしょうか。最も実用的で重要なのは英語力、読む力の向上です。

昨日のブログでTOEFL、SSATの準備学習が留学生にとって面白いものではないことを述べました。しかしながら、これらのテストで高得点を挙げなければ、志望校選択に支障が出ます。日本の学校であれば、間違えなくTOEFL対策やSSAT対策のための補習や塾、予備校などが講座を設けますが、ボーディングスクールは伝統的にそのような対策を生徒に任せています。

ボーディングスクールでの日常は、しっかりとスケジュールが決められていますから、日本の受験生のように1日に4-5時間も勉強することは物理的に可能ではありません。また、それほどまでに授業以外で生徒が学習に時間を費やすことを、ボーディングスクールはよしとしません。授業以外の時間は、運動や芸術の活動にも与えられます。それがバランスの良い人間を作るために必要であると彼らは信じています。

それ故に、TOEFL、SSAT、SAT対策は生徒に任せられるのかも知れません。すなわち、バランスの良い感覚、意識を持ってすれば、的確に時間を使え、何をどうしたらいいかという計画も自主的に作れるということになります。

ボーディングスクールが目指している教育というのは、決してトップ校と呼ばれている大学に生徒を受からせることではありません。トップ校に進学しても、大学が学生の将来を保証してくれるわけではありません。あくまでも、自分たちの未来は自分たちが切り拓いていくしかありません。更には、社会に出てからも組織や会社がそこで働く人の未来を保証はしてくません。終身雇用や年功序列といった価値観は欧米の国々は日本に比べてはるかに希薄です。その文化が、ボーディングスクールの教育にも色濃く反映されているように思います。
つづく

ボーディングスクールの留学生グループ2018-05-10

<前日のブログに続きます>
留学中の日本人同士、本来であれば、お互いの目的であるところの中等教育を終了してその次の高等教育への準備のために協力すべきですが、現実はグループ内での人間関係に悩む生徒もいます。
気遣いが希薄であり意見が合わない時は、話をして解決をすることが当たり前な欧米文化を学びながら、日本人と接する時は、気遣いを強要させられるというのは合理的ではありません。当然、その当事者は悩むわけですが、留学先において、この問題を先生に相談することは極めて困難です。その理由は、先生自身が気遣いとはどのようなことなのかを理解しないからです。

今までの自身の経験から考えると、転校を希望する留学生の半分は日本人同士の人間関係でのトラブルが原因となっています。

一般的にジュニアボーディングスクールでの日本人留学生は年齢も若く、異文化への適応も早いためその人間関係はアメリカ人的のように思います。お互いをファーストネームで呼び合い、おおよそ先輩、後輩という区別は明確でなく、昼食時も学校によって席を決められていることが多いので、国ごとに固まるということもありません。
高校になると、精神年齢も高くなり、異文化の中にあっても日本人同士は、苗字で呼び合い、先輩、後輩の区別もつけるようになる傾向があります。また、高校は食事の時の席は自由なところが多いために、国ごとに集まっての食事になることも多いように思います。
そうなると、日本人グループ内はいわば日本環境になります。その組織の一員となると、「つきあい」が生じるため気安く抜けられなくなります。日常の学校生活でのつきあい、週末のつきあいなど煩わしくなって、リセットするための転校ということになるわけです。

この状況を避けるためには、留学当初からに既存の日本人留学生たちに、自分の留学の目的を明らかにし、彼らの力を借りずに、学校の力を借りて現地に適応できるように努力することが必要です。
最初から自分の付き合い方を定義しておけば、それでも「グループに入れ」ということにはなりません。

留学本来の目的は、あくまでも異文化のなかでの新たな自分の発見とその成長にあると思います。その目的を恒に意識することも大切に思います。