#2 SSATについて2016-09-29

SSATへの周到な準備をするために、中学校からアメリカのジュニアボーディングスクールに留学する生徒は、時間の使い方を学ぶ必要があります。日本の高校までの受験の場合、自宅-学校-塾・家庭教師というコンビネーションと時間配分はほぼ親の仕事であるのが現実と思いますが、留学生はそうはいきません。現地における時間のやりくりは、先生や学校スタッフの援助を仰ぎながら、自分で確立させていかなければなりません。

起床-授業-スポーツ活動・アート系活動-休息・食事-自習-自由時間-就寝という日々のルーティーンにSSATやTOEFLのための学習を組み入れることは、簡単ではありません。ボーディングスクールの生活はとても忙しいのです。活用できるのは、1年を通じて日本の学校よりもはるかに多い休み期間です。
秋と春にはペアレンツウィークエンド(ロングウィークエンド)と呼ばれる週は金曜日の午後から月曜日までが休みになります。
11月の下旬は10余りの感謝祭休み、年末の冬休みは20日ほどあります。春休みは3月に3週間ほど、そして夏休みは6月から9月上旬まで3か月間あります。これらの休みの過ごし方こそボーディングスクール生活のなかで生徒自身が学習し、自主的に進めなければいけないことです。

英語圏の教育文化には、学校外での補習学習機関という概念がありません。ボーディングスクールで生活しながら、塾に通う留学生はいません。オプションで個別指導(チュータリング)はありますが、これは補習ではなく、自分自身ではどうしても解決できないときに使うべきシステムです。たとえば、作文の要領を学んだり、数学力をつけたりするためにチューターを利用します。

アメリカの難関大学受験が学力試験だけで成り立っていないように、アメリカの高校としての難関ボーディングスクールへの入学も学力だけでは成り立ちません。したがって、人の力を借りながらも、自分で進むべき道を定め、そのための時間の使い方を工夫し、結果を追求するという総力戦は、日本の受験のための教育システムよりもバランスが良いと思います。

SSATもTOEFLも自分の英語力、数学力を計るためのものですから、そこで求められるのは、極めて限定的な知識と言えます。その世界に一歩踏み入れるまでが大変ですが、中に入ってしまえば、やるべきことの範囲は必ず見えてくると思います。